英語発音が劇的に良くなるトレーニング法(物理)
ホッテントリに英語の発音についての記事が上がっていますね。
フォニックスで発音ルールを憶えるのが有効なのは間違いありません。英語の発音がとてもきれいな、現地在住経験の長い日本人からも、まずはフォニックスを知ることが大切だと教わりました。
私も実際に勉強したのですが、英語の発音を知るという意味でとても有効でした。フォニックスを知ると言っても、r/l、t/d、sh/sという発音の区別が分かるだけでは駄目。すぐに発音が良くなるわけではなく、元記事にあるとおり音声を聴きながらシャドーイングを続けることが上達への第一歩。
私もまだ道半ばで練習中なのですが、練習を始めてしばらくしてから、フォニックスを踏まえて口の形や下の位置を気にして英語を話すと、めちゃくちゃ疲れると感じました。
強めに息を吐きながら、口をすぼめたり広げたり、舌を歯の裏につけたり巻き舌にしたりするのに慣れてなかったんです。日本語だと、口の大きさをあまり変えなくても発音できてしまいますし、舌を頻繁に動かすこともありませんよね。
しかし、英語をきれいにクリアに発音しようとすると、これらは必須。いやあフォニックス難しいなと思ったのですが、ここで気が付きます。フォニックスよりも前に、滑舌やボイストレーニングが必要なんじゃないのこれ、と。
そんなわけで以下に紹介している、物理的な普通のトレーニングを試した上で発音練習を行ったら、まだまだ完璧には程遠い発音ですが、聞き返されることや理解されないことは格段に減りました。
息を強く出すための腹式呼吸
トレーニング方法は25秒かけて一定の音程、声量で「シーー」と言う。それだけです。一件簡単そうに見えますが、実際にやってみると25秒は結構長くて、途中で息がつまったり、声が乱れてたりします。
お腹に手を当てながらやると、徐々にお腹が減っこんで息が出ていく感じが肌で分かるので面白いです。そして何回も繰り返すと腹筋にも疲労感が残って、もはや筋トレです。
このお腹を使って話す感覚を英語に取り入れると自然と息が深く吸えるので、息を強く吐いても次の息継ぎまで息が続き、結果的にきれいに発音できます。
口を動かすトレーニング
3秒かけて「い」「え」「あ」「お」「う」と大げさに口を動かします。ここでの主眼は口を動かすことにあるので、1音や2音の短い英単語でも良いと思います。
これは家を出る前にもササッとできますし、朝出勤前に少し口を動かすだけでもオフィスでの第一声が良くなるので面白いです。
後述のトレーニング本には鏡を見てやるように書いてありますので、フォニックスの口の動きを再現できているか確認しながらやるのが効果的かもしれません。
口の動かし方も繰り返すことで慣れて身につくので、口をの動きを意識しながら単語やフレーズを読ものが良いです。暗記にもなって一石二鳥。
シャドーイングだと文章を暗記することと、発音を追うことに意識が向いてしまい、口の動きがおろそかになりがちなので、口の動きのトレーニングは単語やフレーズ程度に留めておいた方が良いと私は思っています。シャドーイングはシャドーイングでやるとして。
舌のエクササイズ
舌を口から突き出して2秒ほど伸ばします。これを何セットか繰り返します。舌を本気で伸ばすと喉元の筋肉が使われているのが分かります。やりすぎると痛くなるので要注意。私は何度か舌が攣りそうになりました。
それから、口を閉じた状態で、唇と歯の間を回すように舌をぐるぐる動かすトレーニング。右に5回転したら、次は左に5回転という具合でやります。これもやっぱり最初は舌が疲れます。この動きは表情筋にも効果があるとか。
ひょっとしたらこのエクササイズのおかげで、私は感謝する時に軽くニコっと笑う外国人風の所作を手に入れることができたのかもしません。
普通のトレーニングも
近頃は、腹筋やランニング等の普通のトレーニングも影響を及ぼしているんじゃないかと感じています。
話すことは横隔膜を動かして、肺を収縮させて、声帯を震わせて、口や舌の形を変化させて声にするという肉体的な動作なわけで、運動が大切なのは当然なのかもしれません。
運動だけではなく、瞑想と睡眠と野菜350gも英語を話すのに必要な要素かもしれません。完全に話が逸れました。
参考にした書籍
というわけで、フォニックスとシャドーイングではなく、その前に必要となる腹式呼吸と口、舌の動かし方を鍛えるトレーニングを少し紹介しました。
あまり書くのも忍びないので控えましたが、他の方法も気になる方は次の本を。
- 作者: 秋竹朋子
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2016/01/29
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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後半では日本語での話し方やスピーチにフォーカスしていますが、英語にも共通する部分がありますし、単純に話し方の本としても参考になりました。
この記事を書いていながら思い出したのですが、フォニックスを教えてくれた、発音のきれいな日本人の趣味は合唱でした。腹式呼吸や口の動かし方も歌を通じて鍛えていたのかもしません。
それからフォニックス、口や舌の動かし方については日本語の本が手に入らない環境にあったので、以下の本を使用しました。
Accent: B1-C2 (Collins Work on Your...)
- 作者: Helen Ashton,Sarah Shepherd
- 出版社/メーカー: Collins
- 発売日: 2012/08/02
- メディア: ペーパーバック
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CDに音声データも入っていてリスニングしながら発音が確認できますし、動画もついているので口の動かし方を目で見て確認できます。
アメリカ英語ではなくて英国式の発音(Received Pronunciation、RP)を学びたいならこの「Accent: B1-C2 (Collins Work on Your...)」がぴったりです。
アメリカ英語の発音を学べるYouTube(参考)
アメリカ英語については私は情報を持っていないのですが、YouTubeで見つけた以下の動画シリーズは参考になりそうだと思いました。
ノンネイティブスピーカーの発音について、息の吐き方や舌の動かし方を軸に解説してくれます。単調な動画ですがアメリカ英語を学ぶきっかけには良さそう。