「ご飯に合うのはこれだ」飯の友の会を開催した話
悠久の時を経ての更新。
飯の友の会
こどもの日に、友人らと飯の友の会を開催した。それぞれが自慢、お気に入りの飯の友を持ち寄ってみんなで食べる。これだけでも楽しいのだが、今回は食べた上でお互いの飯の友に点数付けをして競うイベントとなった。
Amazonプライム会員の人はアニメ「美味しんぼ」の46話、その名も「飯の友」の回を見てもらえると雰囲気が少し分かると思う。副総理は来なかったけど。
数年前に行った前回とはルールを変えて、以下の要領で実施した。
参加者それぞれ飯の友を3つ持ち寄る。
事前に飯の友についてお題を設定しておき、それをクリアしたら加点。
ご飯に合うかどうかを70点、個性・意外性を30点の合わせて100点で他のメンバーが合同でジャッジ。→当日になってご飯に合うかどうかを100点、個性・意外性は30点に変更。70点スケールだと評価が直感的でなくなるのと、個性・意外性は加点要素で良いという結論に至ったのが理由。
3品の平均点を素点とし、2.で獲得したお題ポイントを加えて最終得点で順位を競う。
2.のお題は一部だけ例を挙げると以下のようなもので、率直に言ってどれもただの思いつきだ。でもちょっと挑戦したくなるハードルに設定できたと思う。
- コンビニで買える
- 冷蔵庫に常備している
- グラム単価が一番高い
- ベジタリアンでも食べられる
- Amazonで買えたらマイナス
ルール説明はこんなところにしておいて実際に持ち寄られた飯の友を紹介していこう。参加者だけのお楽しみということで細かな点数・内訳は伏せて書いていく。
カツオの塩辛
- 出版社/メーカー: 株式会社丸山園
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しょっぱいとてもしょっぱい。食べた瞬間に声が出てしまうしょっぱさ。イカの塩辛に比べても断然しょっぱい。
日本酒のアテにはいいかもしれないけど、しょっぱすぎてご飯には合わないという結論になり、40点にとどまった。伸び悩んだ要因として塩辛好きが少なかったこともあったかもしれない。
実はこのカツオの塩辛は前述の美味しんぼにも登場して山岡さんも美味しく食べるのだけど、そちらは15年物だったので旨味が違ったのかもしれない。
いかなごの釘煮
錆びて折れ曲がった釘に見えるから釘煮という名称由来だけを聞くと美味しくなさそうだけど、甘辛くとてもご飯に合う。何杯でも食べられる。主催者の奥様からも高評価を得た。
兵庫県出身者に言わせると、釘煮は買うものではなくて家庭で作るものだそうだ。75点。
松前漬け
- 出版社/メーカー: 株式会社布目
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私が持参したご飯の友。Amazonのものは黄金松前漬だけど今回持っていたのは「数の子松前」という商品。黄金も美味しいのだけど味が少し濃くて、「数の子松前」の方が個人的には好み。
スルメと昆布の旨味、それまでの飯の友に比べて淡いけれどしっかりした味わいがウケて78点。
エシレバター醤油
- 出版社/メーカー: Echire
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発酵バターの王エシレバターで食べるバター醤油ごはん。エシレの美味しさ以前にバター醤油ごはんが好きじゃない参加者(私)が居たため点数は伸び悩み65点。
未だにエシレよりも普通のバターの方が醤油かけご飯には合うのではないかと思っている。味がリッチになるものの、リッチになったからご飯が進むかというとそうでもないというジレンマがある。
ちなみにこれにちりめんじゃこを加えると別物になり、美味しさ倍増。バター醤油ごはんが好きじゃない私もちりめんじゃこ版は高評価。
紅鮭海宝
先に結果を言うと今回のトップはこれ。持ってきた参加者曰く、百貨店などにたまに出店しているだけでWebでは買えないらしい。
海宝漬自体は聞いたことがあったけど食べたのは初めてだった。あわびやいくらが入ったものが有名とのことだけど、今回は紅鮭のもの。
明太子の紅鮭版という表現は正しくないなもしれないけど、明太子のタレの味で食感が鮭という具合だった。様々なものが入っている風味が感じられ、ご飯が進む。
全員が知らなかったので意外性も高く、みんな気に入ったため高評価で堂々の100点。
錦松梅
- 出版社/メーカー: 錦松梅
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佃煮ふりかけ錦松梅。とてもベーシックで、鰹節、白ごま、きくらげ、松の実などが入った佃煮なのだが、食道楽が作ったという謳い文句にも納得の完成度の高さが評価される。甘辛さでご飯が進む。75点。
ちなみに錦松梅は陶器とセットでも売ってるのだけど、季節限定品を出していてバレンタインデーにはハート型の陶器が登場する。
おなめ
参加するまで知らなかったが、秩父名産の味噌とのこと。味噌の中にナスや生姜が入っていて食感も楽しめる。味噌の風味がご飯にとても合う。普通にご飯が進む70点。
トリュフ塩
- 出版社/メーカー: ジャパンソルト
- メディア: 食品&飲料
- 購入: 4人 クリック: 45回
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今回の品物の中では一番グラム単価が高い商品となった。持参されたのは上の商品ではなく、Dean&Delucaのものだったがグラムあたり40円くらいした。
ご飯の上にほんの少し振るだけで食欲をそそるトリュフの香りが立ち込める。半信半疑ではあったけど、塩もいい具合で意外と合う。意外性はトップで80点を獲得。
XO醤
XO醤発祥のペニンシュラホテルのXO醤。200gで6,000円。今回トリュフ塩にグラム単価で負けたが高級であることには変わりない。すごい。
海老とホタテの旨味たっぷりでピリ辛なこのXO醤、ご飯に乗せると質の高い食べるラー油という言葉がピッタリ。料理に使った方が美味しさが引き立つとの意見もあってそのとおりだと思った。イカや野菜の炒めものでも炒飯でもいいから火を入れたら味香りが一層広がって、それがご飯の友になりそう。
しかしながらそのままご飯に乗せても風味と辛さがご飯によく合い、ご飯がすすむ。貫禄の90点。
数の子うに
- 出版社/メーカー: 竹田食品
- メディア: その他
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今回出てきたものの中では唯一甘い。魚介漬物系で紅鮭海宝、松前漬けがあったためか点数は上がらなかったものの、うにが苦手じゃなければご飯と一緒に楽しめる。75点。
結果発表と反省
トップ5は以下のようになった。ここに書いた他にも飯の友が登場したのだけど、それらは割愛している。
順位 | 飯の友 | 点数 |
---|---|---|
1位 | 紅鮭海宝 | 100点 |
2位 | XO醤 | 90点 |
3位 | トリュフ塩 | 80点 |
4位 | 松前漬 | 78点 |
5位タイ | いかなごの釘煮 | 75点 |
5位タイ | 錦松梅 | 75点 |
5位タイ | おなめ | 75点 |
参加者が変われば評価も変わると思うけれど、XO醤やトリュフ塩と言った調味料単体が上位に来るとは予想してなかった。まだまだご飯に合う、知らない組み合わせがありそうだ。
次回に向けての反省点は以下のとおり。
- ご飯は少なめにして、満腹になる前に次々と食べる。
- 参加者の年齢的な問題もあるけど後半に行くほど如実にしんどくなる。
- 採点は各人が紙に書いてあとで集計すると楽そう。
- 採点基準は意外性もそれぞれが加味して100点満点で採点、ないし順位をつけるだけで評価した方が良かった。
- 佃煮系の味は基本的にご飯に合う。
- しょっぱい、すっぱい系は好みが激しく分かれるので参加者の同意を得られないこともある。
- お酒はほどほどに。
ちなみに第一回は魯山人のご飯が一位だった。ご飯の友と称して良いのか悩む点もあるが、あれは殿堂入りレベルで美味しい。