20代でやっておきたいこと
「20代」でやっておきたいこと 川北 義則 三笠書房 売り上げランキング : 4124 Amazonで詳しく見る |
- 若いうちは大いに働き大いに遊べばいい
- 人脈を増やす
- 自分で切り開く
- 仕事には一生懸命に打ち込む
- 社会人としての作法を学ぶ
- 失敗してもいい
- 自立して一人暮らし
- 可能性を信じて突き進め
この本全体について思ったこと
若者は叱られることに弱い、草食系など上の世代がいかにも若者に対して抱いていそうな価値観がところどころ登場するのは、当の若者としては何だかなあと思うところではあります。また、「〇〇すべし」→「〇〇したら良い理由」→「△△も〇〇してた/書いてある」→「だから〇〇すべし」という構成が延々続くので読んでいて退屈です。 しかしながら、これこそが(おそらく)先達に何かを教わる際の基本であり、今後社会人として上司や他人に学ぶ時に避けては通れないものだとも考えられます。その点では本書は説教本として有用で、退屈ではあってもそこから著者の言いたいことを汲み取り自分の糧と出来るかどうかが問われていると感じました。
若いうちは大いに働き大いに遊べばいい、人脈を増やす
これはその通りだと思いました。今はまだ仕事の忙しさや両方を追及する価値を実感できないものの、何事にも全力を尽くし仕事も遊びも納得するまでやらないと後悔することが目に見えるからです。文中に登場する、中年を過ぎた人に後悔したことを問うアンケートが以下の通り。 1.もっと勉強(仕事)しておけばよかった 2.もっと遊んでおけばよかった 3.もっと恋をしておけばよかった このアンケートの詳細がどういうものなのかはさておいても、自分自身こう思う可能性が高いというのが想像できてしまいました。結果として誰しもがそう思うのかもしれませんが、少なくとも自分の中で納得の出来る範囲よりもさらに充実させたいと思うのです。全力でひたむきに何かやるのを斜に構えて見てしまう向きが自分の中にあるのは承知しているのですが、4月からの仕事、webの勉強、そして遊びに力を注いでいければ。
就職したら一人暮らしを始めよう
これは僕が直近で悩んでいる問題でもあっただけに読んでいて考えさせられました。実家に住むとしても家にお金を納めることで親子の距離を作る、死によって遠く離れるまでに徐々に距離を離して自立していくという考えがなかったので非常に新鮮でした。疎遠になるという意味ではなく適切な距離を保つには、ある程度自立する意識を持って自ら距離を作っていく他ないのだなと。 かといって、僕が一人暮らしを始めるのは早くても3、4年後になるでしょう。現実問題として金銭面で余裕がないと想像されるのと、どうも狭い部屋や家が苦手で満足いく家は家賃が高くなってしまうのがあるので。。。 帯の煽り文句に「この本を20歳の時に読んでおきたかった!」とありますが、何歳で読んでも構わないと思いますし逆に20歳で読むほどに価値があると言われるとはてと思ってしまう内容でした。しかし今悩んでいる人や「可能性を信じて突き進め」ない人の背中をグッと後押ししてくれるでしょう。