【ネタバレあり】『Blair Witch / ブレア・ウィッチ』は『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』の続編
元々は『ザ・ウッズ(The Woods)』というタイトルで公開予定だった映画『Blair Witch / ブレア・ウィッチ』を観てきました。日本では12月1日公開予定。
『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』の続編です。『ブレアウィッチ2』があったろって?そんなのありましたっけ?(すっとぼけ)
『ブレアウィッチ2』は『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』が映画として存在する世界で続編とは言い難いのですが、今作はそんなことありません。
主人公はヘザーの弟で、あの事件が起きた後の世界の話なので、『ブレアウィッチ2』とは異なり正当な続編と言えると思います。
あらすじ(ネタバレなし)
『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』でブレア・ウィッチの伝説を調査していたヘザーの弟、ジェイムズが姉と思われる人物が映ったビデオをYouTubeで発見。
ジェイムズはこれを調査しようとリサ、ピーター、アシュリーの3人と共にブレア・ウィッチの森に行く計画を立て、さらにリサはこの過程をドキュメンタリーにしようとします。
ブレア・ウィッチの森の近くに住み、森の中で拾ったビデオをYouTubeにアップロードしたレインとタリアも一向に合流することになり、6人で森へと踏み入れていきます。
あらすじ(ネタバレあり)
森へ入った一行はテントを張り一夜を明かします。深夜に物音が聞こえて4人は恐怖を覚えるもののそのまま寝てしまい目が覚めると午後2時になっていました。
テントから出ると、枝で作られた「文」の字のような不気味なオブジェが周りにぶら下がっています。これに恐怖と不穏さを感じた一行は下山を決意し山を下りますが、途中で不気味なオブジェに使われていたロープがレインのリュックに入っていることに気が付きます。
これを問い詰められたレインとタリアは4人と別れ、4人もそのまま下っていきます。しかし、4人がしばらく歩いてたどり着いたのは元居たキャンプ場。GPSが狂っていて山を降りる道が分からず、さらに登山途中に怪我したアシュリーの傷が悪化し、さらにもう一晩を森の中で明かさざるを得なくなります。
その晩、薪を取りに行ったピーターが正体不明の何かに襲われ、別れたはずのレインとタリアが現れて5日も山の中を歩いていたと言い張ります。レインは再び去りますが、タリアはジェイムズ達の元に残ることを選びます。
翌朝、朝7時になったはずなのに辺りは暗いままで不審に思いながらもテントから出るとテントの周りが再び不気味なオブジェに囲まれています。この一つにタリアの紙が結わえられていたのですが、アシュリーがこれを折るとタリアの身体が突然あり得ない方向に曲がり息絶えてしまいます。
これに恐怖した3人は四散しますが、ピーターとリサは落ち合えたものの、アシュリーは1人で彷徨いそのまま正体不明の何かに襲われます。ピーターとリサは雨の振る中歩き続け古びた家を発見。これは最初のYouTubeに出てきた家で、ピーターは姉がこの中に居ると確信しリサを残して入っていきますが、2階の部屋に閉じ込められます。
しばらくしてリサも家に入り地下室に降りると、昨日見た時とはまるで別人で髭もぼうぼうのレインに出会います。レインは精神がおかしくなっているのか、リサを殴って地下室にあるトンネルに落とします。
リサが何とかそのトンネルから脱すると再びレインに襲われそうになるものの、抵抗してナイフで刺殺。それから正体不明の何かに襲われそうになり、リサも2階に上がってジェイムズと合流するのでした。しかし、先にジェイムズが襲われ、その後リサも正体不明の何かに襲われてカメラを落とすところで幕を閉じます。
相変わらず何も明らかにならない
だから何なんだという話でしかなくて、『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』の時はそれも新しかったからいいんですが未だに同じことやられても。。。
『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』の時の謎をきちんと解明してくれるわけでもありませんし、今回は特にメディアミックス的な手法が取られているわけでもなく単体の映画として作られているので何がしたかったんだよと。
撮影機材がビデオカメラじゃなくて一眼レフだったり、ドローンも使ってみたりとテクノロジーの進化だけが感じられる映画でした。フッテージの手段として色々なカメラが使える現在ならより面白くなると思ったのかな。
最後の方で正体不明の何かが画面に見切れたりして、巨人であることが見て取れるのですが、オブジェを藁人形的に使って人を殺せるなら追いかけっこしないでそれで仕留めればよいのではないでしょうか。。。
まあ何もかもが謎なのでツッコミも野暮なんでしょうけど、それにしたってひどいよなあと。
本作と同様に劇中のカメラや映像のフッテージで繋いだ作品だったら『クロニクル』の方がよっぽど面白いです。