『ダークナイト・ライジング』の感想の巻
あらすじ
ゴッサム・シティを襲撃したジョーカーを倒した後、トゥーフェイスことハービー・デント検事殺害の罪をかぶり、街を離れたブルース・ウェイン(クリスチャン・ベイル)。その8年後、再びゴッサム・シティに戻ってきた彼は、街の破壊をもくろむ新たな強敵ベイン(トム・ハーディ)を前に、バットマンとして対峙する……。あらすじ 解説 ダークナイト ライジング - goo 映画
前作、ダークナイトから8年後の設定で、バットマンは警官殺しを行ったとされ追われている身ですが、当のブルースは隠居していて杖をついて歩くレベルになっています。クリスチャン・ベールはどんな役でも化けますね。
そしてゴードンは警官を殺したのがバットマンではないという真実を未だに明かせず、犯罪者を厳しく罰するデント法が支持される中で職務を全うし犯罪を撲滅すべく奮闘しています。
そんな折、ベインが現れゴッサム・シティを次第に恐怖のどん底に陥れます。
ビギンズ、ダークナイトに続く三部作完結編ということで、前2作を観ておかないと楽しみは半減しますので必ず復習しておくことをオススメします。
僕はビギンズの件をかなり忘れてたので、ラーズなんだったっけと思い出しながら観る羽目になってしまいました。
感想
なるべくネタバレはしない方向で。なんですが、観てから時間が空いてしまったので思わぬネタバレを平気で書いてしまうかもしれません。
冒頭のシーン
まず、最初のシーンが最高です。何の変哲もないテロリストを捕まえただけかと思ったら、いきなりベインが登場するわけですよ。
声と音だけでいきなり雰囲気が変わって、ただごとじゃない感がもの凄い勢いです。演出の巧みさが素晴らしいです。
しかも最初の飛行機のシーンはCGなしで本当に飛行機を飛ばして撮影しているそうで、『インセプション』なんかでもそうでしたが、実写にこだわるノーラン監督の意気込みを感じます。
その他のスタジアム爆破シーンや、バットモービルも実写で撮っているみたいで次のメイキング映像は必見です。
正義をめぐるキャラクターの動き
ブルースとアルフレッド、ゴードンとジョンの間にもそれぞれの考えや対立があります。
ゴッサム・シティのために再度バットマンとして現れるブルースと、ブルースを心配しバットマンとしての活動に反対のアルフレッドは序盤で離れてしまうことになります。
しかも超重要なあることでブルースマジギレのシーンはブルースの心の癒しでもあったものが壊れる瞬間で感情的になる様がグッときます。
しかしまあお陰でアルフレッドが中盤もうほとんど出てこなくなって個人的にはおじいちゃん元気かなと心配していました。
ゴードンとジョンの方もデント法に隠された真実を巡って、ジョンとゴードンが仲違いするなど対立が見られますし、警察という組織・権力の問題も絡んで、ベインや民衆との対立の構図にもつながっていきます。
腐敗した組織として警察が描かれたのがビギンズで、ダークナイトでも組織が大きくジョーカー一味に出し抜かれる様が描かれていて、バットマンシリーズは警察中心に捉えて観ると、色々と考えると事がありあそうですね。
全体として
細部を思い出せないこともあるのですが、まとめに。
今作の何が良かったかというとやっぱりアン・ハサウェイなんですよね、僕は。
セリーナ・カイルの健康的かつセクシーな身体は必見です。バットポッドに乗った時ったらもう最高です。
レイチェルが居なくなったから出てきたように思ってましたが、役どころもかなり優遇されていて人間味があるキャラクターになっているのではないでしょうか。
さて、前作ダークナイトと比べるとヒース・レジャー感が足りず悪役の魅力という意味では減少傾向で、ラストのバットマンの行動がアレだったりと突っ込みたくなる点も多くあります。
しかし、伝説を壮絶に終わらせる着地点としては僕は良かったんじゃないかなと思います。
壮絶なおまけ※ネタバレ注意
映画公開前にYouTubeで宣伝が行われていたのですが、その時の広島カープの前田健太ことマエケンのコメントがこれ。
「どうなってしまうのか 続きが楽しみです!!」
公開前は「これ三部作の最終作だから続きはないよ」って思ってましたが、まさか壮絶なネタバレだったとは!