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ゲインオーバー

MUGA, I am. 映画のことや英国のこと、加えてゲームやテクノロジーも。気になることを気侭に記していくブログです。

(ソーセージだけに)色々詰め込んでいる映画『ソーセージ・パーティー』

映画 ひどい


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ネタバレなしの映画導入部分

大型スーパー「Shopwell」に陳列されている商品たちは、商品を店外(The Great Beyond)に連れて行ってくれる客を神と信じていて、自分もいつか店外に連れて行ってもらえることを楽しみにしています。ソーセージのフランク、その彼女であるホットドッグパンのブレンダも店外に行きたいと願っていた矢先、2人一緒に(ソーセージは10本入り、パンは8本入りなので他のみんなと)選ばれる日が来ました。しかし、一度購入された後に返品され戻ってきたハニーマスタードが店外は楽園ではないと言い騒ぎ出して。。。

この映画のキャストの過去作を見ればこの映画の方向性が何となく分かる

セス・ローゲン

ハッキング問題で一旦公開中止に追い込まれた『ザ・インタビュー』監督、『宇宙人ポール』のポールの声、『スーパーバッド 童貞ウォーズ』の脚本、『スティーブ・ジョブズ』のウォズなど。ウォズ役はまともだったけど、他はどれもコメディ映画ですね。

クリステン・ウィグ

『宇宙人ポール』の田舎娘役、『ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン』の脚本主演、『ゴーストバスターズ』の主役、そしてアメリカのバラエティ番組『サタデー・ナイト・ライブ』など。コメディクィーンとして大活躍ですね。どうでもいいんですけど、角度によってはジェニファー・アニストンに似てます。

ジョナ・ヒル

『スーパーバッド 童貞ウォーズ』の主役、『マネーボール』の統計すごい人、『ウルフ・オブ・ウォールストリート』のデブなど。どれもデブですね。ジョナ・ヒルはコメディやってるイメージでしたが、調べたら普通も数こなしていますね。

という具合でして、このメンバーが出ていればどう考えてもコメディなんですけど、本作はさらにアダルト、社会風刺的な要素が詰め込まれています。ソーセージだけに。はい、以下ネタバレしつつ要素ごとに感想を。

人種ネタ

舞台となる大型スーパーには各国の商品があり、それぞれのイメージでキャラクターの人種が設定されています。中華料理は中国人、メキシカンソースはメキシコ人といった具合です。フランク、ブレンダに関しては特段の設定がなくておそらく米国人がイメージされていると思うのですが、旅をともにするラバシュのカリームは中東、ベーグルのサミーはユダヤで、途中で合流するタコスのテレサは南米となっています。

中東の棚とユダヤの棚が隣り合っていて言い合いをしている、ドイツ製品たちが明らかにナチス風に描かれているなど、少しステレオタイプな描き方ではありますが製品の人種を元に劇中でいじられています。日本にはありませんが欧米の大型スーパーには大抵ワールドフードのコーナーがあって色々な国の食材が売っていまして、それを実際の国や人種のネタにするのは予想していなかったので感心しました。

製品の種類、人種を越えて主人公たちが協力して、それまで神だと思われていた人間を倒すという展開には人種や宗教を超越して協力する姿勢が描かれている。と言えなくもないのですが、如何せんこの映画の根底に流れているものがコメディで、現在の世界における人種や宗教の問題をどうこうというよりも、ネタの一つとして社会風刺的に人種ネタも混ぜておいたくらいに思っておく方が正しい気がします。

クスリネタ

フランクと同じパッケージに入っていたソーセージのカールが最終的にたどり着いたのが、ドラッグをやっている人間の家。人間には商品たちが動いているのは見えない、話していることも聞こえないという設定なのですが、ドラッグをキメると見えるようになる事実がここで初めて発覚します。そう来たかと。あくまで商品たちの騒動で人間と話す展開になるとは思っていませんでしたよ。

で、さらにこのクスリをスーパーの客に撃ちます。爪楊枝の先にクスリを付けて弓矢の要領で発射、刺さった人間がラリって商品たちを認識できるようになるという。そこから商品と人間の戦争が始まり、商品側が大勝利を納めます。店長は死亡、他の客も冷蔵庫に閉じ込められてしまう圧倒的な結末でした。どう考えてもそこまでする理由がないのですが。。。

性的なネタ

その戦闘で商品たちが勝利を祝福する流れになるのですが、フランクとブレンダが抱き合った後に、ゲイだったカリームとサミーもキスをして続けて他の商品たちも店内のいたるところでおっ始めます。タコスのテレサはレズビアンで、ブレンダに惹かれているのですが、彼女も参加、さらにカリームとサミーも混ざって大変なことになります。

そしてこの店内乱痴気騒ぎシーンの問題は思ったより長いという一点に尽きます。なかなか終わりません。他のどういったシーンよりもこのシーンがあるおかげで全く家族で観るのには向きませんし、デートで観るのもかなり人を選ぶでしょう。英国ではR15の公開でしたが、日本ではどうなるのかな。人間のそういう直接的なシーンはなく、あくまで商品たちの間接的なシーンなのでレーティングは変わらないのかな。。。

まさかのオチ

そんな騒ぎの後に突然のオチがやってきます。物語の途中でフランクに真実を伝えたネイティブアメリカンのリキュールと、ホーキング博士パロディの食べかけのガム(これ本作で一番問題あるだろうと思うのですが)から新たな真実を伝えられるのです。

「これは人間が作ったアニメ映画で、お前の声も人間の声優がやっている」と。(フランクが自分の声優はユダヤ人であると知って驚く人種ネタも)

ここに至るまでもかなり無茶苦茶な展開でしたが、さすがにそれやっちゃうのかと。最後はガムが用意した、現実世界へと続くスターゲイトにフランクたちが入るところで終わります。このネタも単独で考えたら悪くないのかもしれませんが、本作で必要な仕掛けだったのかどうかは疑問が残ります。

上にも書いたとおり様々なネタを織り込んでいて、さらにこのオチというのは少し詰め込み過ぎかなと思いました。ソーセージだけに。

フランクフルトマン

フランクフルトマン