ゲインオーバー

MUGA, I am.

いつの間にかURL直打ちが過去のものになっていた

先日ふとgoo.co.jp事件を思い出しまして。 この事件はgoo.ne.jpと打つところを間違えてgoo.co.jpと打ってしまうとアダルトサイトに飛んでしまうからNTT側が怒ってgoo.co.jpを訴えたという事件です。詳細についてはリンク先を。 で、アドレスバーにURLを直打ちするという行為が既に時代を感じてしまうくらい古く、今だったら「goo」で検索して一番上に出てくるの押す人が一般的なんじゃないかと思うわけです。 広告なんかもURLを載せるのではなく「〇〇で検索」と書くようになってきています。 URLをアドレスバーに直打ちするのは、アドレスバーとタイピングさえ分かっていれば確実に辿り着けるのでユーザーのパソコンリテラシーのみを求めていると言える一方で、検索することは、検索エンジンの進化はもちろん考えなければなりませんが、ユーザーのインターネットリテラシーとして「検索して正しい結果に辿り着くこと」を求めるようになっているわけで、この10年で期待されるリテラシーは変わっています。

Chromeのアドレスバー

自分自身、日々インターネットをしていてもアドレスを直打ちすることはそうなくてまず検索することの方が多いなと感じますし、何か見たいサイトがあってURLを直打ちすることなんてまずありません。 URLを打つとしても、既に見たことのあるページの頭文字などを打ってサジェストでURLが出てくるのを待つくらいでやはり完全にURLを打つ機会は本当にありません。 その点、Chromeの登場は画期的でした。 ご存知のとおり、Chromeはアドレスバーと検索ボックスが一緒になっています。 これは目的のページへ行くときにURL直打ちから検索へ変わったことをよく表しているものでしょう。

sex.comが高値で落札された理由が解せぬ

世界でもっとも高価なドメインネームとしてついにギネスに載ったsex.com 競売にかけられていたsex.comが昨年1300万ドルで落札されたのが僕はよく理解出来ません。 sex.comと興味本位でURLを打つ人と「sex」で検索するだと今は後者の方が多いはずでそこまでドメインに拘る理由が分からないのです。 ちなみに「sex.com」「sex」でGoogle検索してもsex.comは1ページ目には出てきませんでした。 Sex.com Site Info Alexaで見るとコンテンツがない割にアクセスランクは22,743位ということで興味本位で立ち寄るユーザーが居ることは窺わせますが、これからsex.comでよっぽど人が集められるサービスをやらない限り1300万ドルの価値はなかなか見出せないでしょう。

と、個人的な雑感を書きましたが、この話はWebブラウズに限った話で、ターミナルを使ったりする場合はどうしてもURLは直打ちすることになるので事情が異なるのだとは思います。 今後URLを直打ちする機会はますます減るでしょうが、言葉をタイプして検索するというやり方もいずれは新しい方法に取って代わられることになると思うと次の世代のインターフェースやWebの新しいあり方に思いを馳せずには居られないのです。