マット・デイモンが再び星に1人取り残される映画『オデッセイ』をちょっと先に観ました
飛行機の座席に付いているディスプレイもここ数年でとても良くなって、映画やドラマも観やすくなりました。ディスプレイの角度変えられるし、コントラストは良くないものの、輝度は上がってるしグッドです。
今回は移動にJAL便を使ったのですが、JALのエンターテイメントシステムはメニューのUIが微妙でどの作品にしようかブラウズする際に必要タッチ数が多すぎるのでどうにかして欲しいと思わずにはいられません。
いきなり話が逸れました。というわけで、画面をたくさんタッチした末に、新作の『オデッセイ(The Martian)』を飛行機の中で観ました。
見どころが今ひとつ。盛り上がりも今ひとつ。
身も蓋もない書き方をすると、本作の話は以下のとおり。
マット・デイモン、火星に取り残される ↓ マット・デイモン、生き残る術を探す。地球のみんな、救出のため知恵を絞る。 ↓ 無事救出!
途中でハプニングあってピンチに陥ったり、地球側の作戦も一筋縄ではいかないなど、多少の紆余曲折はあるものの、極端に言ってしまうとこれだけの話です。
1人で宇宙に取り残されると言うと、『ゼロ・グラビティ』を思い出す人も多いのではないでしょうか。あれはサンドラ・ブロック演じる主人公の気持ちが揺さぶられる事件が起きて、孤独感から来る焦燥や葛藤が丁寧に描かれていて、人間ドラマとして良い話に仕上がっています。
しかし、『オデッセイ』は1人取り残された主人公の内面やドラマよりも、彼をどう救出するかという作戦を描写していて、どうにもこうにも盛り上がりに欠けるというのが正直な感想です。作戦成功に至るまでに、期待を裏切るような展開はなく、ほぼ想定の範囲内でしか物事が進まないので尚更。
強いて言うと、とても科学的で何をやるにも細かく説明してくれる点は好感を持てました。例えば肥料を作って芋を育てたり、地球と更新するために16進法の装置を作ったりなどなど。監督がリドリー・スコットということもあって、細かく考証したのかもしれません。
とは言え、話が面白くないんじゃしょうがないと思うのです。マット・デイモンの演技も別に響くものがなくて残念でした。映像がスゴい類の映画でもないと思うので劇場で観る意味はないのかなと。