ゲインオーバー

MUGA, I am.

『ホビット 思いがけない冒険』、良かったです!



先日観てきました、『ホビット 思いがけない冒険』。

ホビット』も3部作になる予定で、今回はその1作目です。

あらすじ

ある日、ホビット族のビルボ・バギンズマーティン・フリーマン)は魔法使いガンダルフイアン・マッケラン)から、スマウグという恐ろしいドラゴンに奪われたエレボールのドワーフ王国を取り戻すための壮大な冒険に誘われる。伝説的な戦士トーリン・オーケンシールド(リチャード・アーミティッジ)率いる13人のドワーフたちとともに旅に出た彼の行く手には、ゴブリンやオーク、凶暴なワーグや魔術師たちが跋扈する危険な荒野が待ち構えていた。目指すは東にある“はなれ山”の荒れ地。険しい山々を越え、エルフ族のエルロンド(ヒューゴ・ウィーヴィング)やガラドリエルケイト・ブランシェット)との出会いを経て旅は続き、ゴブリンのトンネルで、ビルボは自分の人生を永遠に変えることになるゴラム(アンディ・サーキス)と遭遇する。あらすじ 解説 ホビット 思いがけない冒険 - goo 映画 あらすじは上に書いてあるのがほぼ全てという感じで、あの指輪も今作で手に入れます。

ロード・オブ・ザ・リング3部作につながる前日譚(と言っても60年前)を描いているので、『ホビット』3部作では冥王サウロンが徐々に力をつけていき『ロード・オブ・ザ・リング 旅の仲間』につながるところまでが描かれるはずです。

そんなわけで『ホビット』を観る前にロード・オブ・ザ・リング3部作をより楽しめると思います。

僕は鑑賞後に『〜旅の仲間』を観直したのですが、特に冒頭のシーンにつながるところが多かったので是非観直しを。

世界観の壮大さと完成度

全編を通して、本当にファンタジーの世界がそこに存在しているようにも感じさせてくれるのはすごいなと。

ホビット庄の長閑な風景や、一行が旅する山々の綺麗さはニュージーランドの自然の賜物として、ロード・オブ・ザ・リングの世界観にもよくマッチしていると思います。

スクリーンで観るととても行ってみたくなりますが、ホビット庄実際に観光地にもなっています。

例えば、ホビットドワーフで身長が違うということがあってもCGで修正して違和感をなくしていますし、エルフの集落や朽ち果てた砦、ゴブリンの住処などの建造物もこんなのがあったらなあというイメージがそのまま映像化されていて、本当に変なところやつっかかりが無いんですよね。

一つ気になったことがあるとすると、クライマックスの戦闘シーンで洞窟から出た後と、その直後で空の明るさが極端に変わるところ。

時間経過はしていないはずなのですが、最後の戦闘シーンを暗くしてドラマティックに魅せるためとは言え、ちょっと引っかかってしまいました。これはかなり些細なことではあるのですが。

話のテーマは仲間

今回の冒険で描かれるのは仲間の友情や他人を信じることだったように思います。

例えば冒頭でドワーフたちがビルボの家で勝手気ままに食事をして部屋を汚したりする(最後は一応後片付けを手伝う)ところから始まり、ドワーフたちとビルボの間には物語中でちょっとした溝がずっとあるんです。

ドワーフ13人とガンダルフ、ビルボのメンバーなので戦闘に長けていないホビットは冒険では役に立たないシーンも多くて、足手まといになってしまいます。

それで一度仲違いもするのですが、クライマックスでビルボが勇気を振り絞ってドワーフのために戦おうとするシーンで確かな絆が生まれます。

それまでの溝は、お互いを受け入れようとせず相手を疑ってたりってことがそもそもの原因としてあって、それが非常に綺麗な形で解消するのは教訓的ですが、テーマとして直球で描いてるのも良いかなと思います。

ロード・オブ・ザ・リングは相変わらず良いです

さて、ロード・オブ・ザ・リング作成直後に公開されるような話があったものの制作延期になるなど制作までのゴタゴタもあったようですが、この完成度で仕上げてくるのは流石だなあと思います。

しかし、CG技術の面を考えると制作が遅れたのは必ずしもマイナスになっていないように思います。過去作を見直すと意外と背景やCGのクォリティは気になるので。

3部作の残り2作、『スマウグの荒らし場』は2013年、『ゆきて帰りし物語』は2014年に公開予定なので楽しみです。