スタンダードな成長物語でした。『オズ はじまりの戦い』
どーも、MUGA(@muga_over)です。
観てきました、『オズ はじまりの戦い』。
あらすじ
傲慢(ごうまん)ながらも、どこか憎めない奇術師のオズ(ジェームズ・フランコ)。ある日、気球に乗り込んだ彼は竜巻に遭遇し、カンザスから魔法の国オズへとたどり着く。そこは邪悪な魔女に支配されており、人々は予言書に記された魔法使いオズが国を救ってくれると信じていた。その魔法使いと同じ名前だったことから救世主だと思われたオズは、西の魔女セオドラ(ミラ・クニス)に引き合わされた東の魔女エヴァノラ(レイチェル・ワイズ)から、南の魔女グリンダ(ミシェル・ウィリアムズ)の退治を頼まれる。 映画『オズ はじまりの戦い』 - シネマトゥデイ
オズは手品師というかペテン師で、金に目がなく嘘つきで善い人から程遠い存在として登場しますが、そんなオズが冒険を通して成長していく様が描かれています。
カンザスに居るとき、手品を見ていた車椅子の女の子に自分の脚を魔術で治して欲しいと言われるも、ただの手品師なのでそんなことはできないオズが、オズの世界では陶器の女の子の脚を直します。
カンザスで手品の相棒だったフランクに対して心のない対応をしていたオズが、オズの世界では最初に仲間となるフィンリーに対して自分が予言の魔法使いではないことを唯一伝え、その後の冒険でも絆を強めていきます。
カンザスではダメだったオズが、竜巻に巻き込まれた際に「命が助かるのであれば心を改める」ようなことを言ったのが、最終的には達成されてオズ自身が善い人となるという筋書きになっています。
オズはディズニーのものになるのか
『オズ はじまりの戦い』が大切にした2つのこと :映画のブログ
このブログ記事から知ったのですが、『オズの魔法使』はMGMの映画で、『オズ はじまりの戦い』と後日譚を描いた『OZ』はディズニー制作なんですね。
ミュージカル映画、ファミリー映画としての評価が高い『オズの魔法使』を、前日譚と後日譚の映画で挟み込んでオズはディズニーのものにしようという戦略には驚きましたよ。
いやあ、色々な動きがあるもんですね。
1954年の『オズの魔法使』も併せて観るべし
日本公開1954年の『オズの魔法使』の前日譚ということで、オマージュしている箇所がいくつもあります。
オズの世界に迷い込んだ主人公が冒険を経て成長するという枠がそもそも同じですし、エメラルドシティや風景の画作りも『オズの魔法使』に似せようとしています。
なので、1954年の『オズの魔法使』を観るとより一層楽しめるのは間違いないです。
さらに、1910年に小説原作者によって作られたサイレント映画も、パブリックドメインになってニコニコ動画で観ることができますので是非。