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読んだ!『数字は武器になる: 数の「超」活用法』

数字は武器になる: 数の「超」活用法
数字は武器になる: 数の「超」活用法

活用法はあまり紹介されてない?でもスラスラ読めて「へぇ」となる

数字は武器になる: 数の「超」活用法』というタイトルですが、数の活用法というよりも数にまつわる豆知識・読み物と言った方がしっくり来る内容でした。

第2章までは数字の使い方、使われ方について触れられているので活用法と言えるかもしれません。文系技術としての数字が必要というのも日々の仕事で感じるところです。

政府や官公庁が出している数字は恣意的な場合もあり、表面的に捉えて鵜呑みにせずにまず疑う必要があるのは、例として挙げられている卵の自給率の話を読んでも確かにその通りだなと。

卵の自給率はカロリーベースだと11%で生産額ベースだと95%といった具合に、何を基準にするかで著しい差があるわけで、数字を読む時また自分が数字を使う時にはよく注意して判断しないとならないと改めて感じました。

福島原発事故直後に報道でベクレルやシーベルトなど耳慣れない単位が多く使われていましたが、当初は年間ベクレルや毎時シーベルトなどと言わずにただベクレル、シーベルトと言っていたため不必要に不安を煽られたのを思い出しました。

報道機関もこうした数字の威力を理解した上できちんとした情報を出して欲しいものです。棒グラフを省略するのもそろそろなくなるといいですよね。

第3章以降は数字がどのように使われているのか、使えるのかを紹介している読み物になっています。「へぇ」連発でした。

目次; 第1部 第1章:説得するには数字を使おう 第2章:数字のトリック 第3章:生活空間を数字で見直す 第4章:経済を数字で把握する 第5章:地球と宇宙を数字で掴む 第6章:時間伸び縮みするか? 第7章:神秘の数字 第2部 第8章:エニグマを解読せよ 第9章:数論とeコマースの結婚 第10章:花の都フィレンツェを作った数字のマジック 第11章:航海が必要だ。生きることは必要ではない。

数字は武器になる: 数の「超」活用法
数字は武器になる: 数の「超」活用法