ゲインオーバー

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シェンゲン協定のシェンゲンに行ったら、思った以上に何もなかった

EUの難民問題で取り上げられることもあったシェンゲン協定。先日ルクセンブルクに行った際に、ルクセンブルク在住の友人にそのシェンゲンへと連れて行ってもらいました。

ルクセンブルク中心地から車でおよそ30分ほど行ったところにある街がシェンゲンで、ルクセンブルク・ドイツ・フランスの国境が重なる地点があって、地図で見るとこんな感じ。
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矢印の方向に見た実際の国境地点を撮った写真がこちらなのですが、正直よく分からない。
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何もない。シェンゲンには、何もない

まず、トリップアドバイザーのサイトでシェンゲンを調べた結果を見ていただきたいのですが、Things to Do(観光スポット)が2件しか出てきません。
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このThings to Doには、京都だったら伏見稲荷大社とか、東京だったら浅草とか料理教室とか、そうした観光スポットが出るんですけど、シェンゲンに関してはEuropean MuseumとHaff Reimechの2つしか出てきません。

何もなさすぎて写真も撮り忘れたので、Flickrから写真を拝借していきます。

European Museum

Schengen

ヨーロッパ、EUの歴史を扱った博物館ですが、到着したのが遅く既に閉館していました。残念。普通は間に合うと思いますが、開館時間は10時から17時までなので要注意です。

Webで調べると、大きくはないけど見る価値はあるとか、歴史が分かる等の好意的な意見もあります。さらに、シェンゲンのThings to Doで1位ですから、シェンゲンに行ったら行かない手はないでしょう。

European Museumの外には、モニュメントがあったり、EU諸国の国名が刻まれた銅版が地面に埋まっていたりします。その一つに、国ごとに分かれていて、南京錠を付けられるモニュメントもあるのですが、そこにはたくさんの南京錠が付いていました。
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正直なところ意図がわからないのですが、国際結婚したような人たちがシェンゲン協定に感謝する意味で訪れて南京錠を付けるのでしょうか。それともヨーロッパの連携は崩れないから(今危機的状況にありますが)、二人の関係も結ばれる、くらいの気持ちなのでしょうか。よく分かりません。

Haff Reimech

ルクセンブルク、ドイツ、フランスの国境であるモーゼル川の周辺にある自然保護区が、シェンゲンのThings to Doで堂々の2位です。2/2なんですけどね。 DSC_0749_resize これも、着いた時間が遅い上に、今はまだ寒い季節なので楽しみようもありませんでした。春から夏にかけてはきっと気持ちいいんでしょうね。犬を散歩させたり、草っぱらにのんびり寝っ転がるのも良い過ごし方だと思いますが、それはシェンゲンまで行ってやることなのか。。。

振り返ると、時期と時間が悪かったこともあるので改めて訪れたい、とはなりません。残念ながら。

ドイツやフランスから押し寄せる買い物客

というわけで、観光地としては微妙だったのですが、面白かったのはガソリンスタンド。

こちらのガソリンスタンドはスーパーマーケットも併設されているような形態なのですが、土曜日ということもあってかとても混んでいました。

友人に理由を聞くと、ルクセンブルクはガソリンや酒タバコ等の嗜好品の税金が安いから、シェンゲンに限らず国境付近の地域では、ドイツやフランスから買い物客がやってくるとのこと。

なるほど、国境を自由に越えられるシェンゲン協定のおかげで、国境付近の住民はそういう恩恵を受けることもあるんですね。お酒やタバコをカートン買いしている姿を見ると、まるで空港の免税店に居るかのようでした。

というわけで、そもそも行く時間と時期を間違えたためにあまり楽しむことができませんでしたが、シェンゲン協定が結ばれた地に行ってEU問題に思いを馳せるのもいいのかもしれません。