他の国でも追加料金無しで使えて便利だから英国ではとりあえずThreeのSIMを買っとけって話
おことわり
以下の情報は2016年10月執筆時点の情報です。料金プランやサービスが変更されて以下の内容が正しくない可能性があるため、最新の情報を必ず公式サイトで確認してください。
3G and 4G Smartphone deals | Three
英国に来たらSIMはThreeに決まり。
旅行や出張で海外に来た時にスマホを使いたい。そう思うのは今や当然な時代ですし、各国で旅行者向けや短期利用のSIMが提供されるようになっていると思います。
英国も例外ではなく、いやむしろ携帯キャリアのサービスは第一線を走っているかと思うのですが、旅行者でもSIMを簡単に手にすることができます。
実のところ、ロンドンのカフェではWi-Fiが多く飛んでいてSIMを買わなくても困らない部分もあるのですが、1GBのデータを10ポンド(約1,300円)で買えるので4回カフェに行ったらSIM買う方が安上がりなんですよね。
そこで今回は英国のオススメキャリア「Three」のSIMとそのサービスについて紹介します。
タイトルの「他の国でも追加料金無しで使えて」というのは、ローミング時に別途でお金がかからず、英国内の無料通話分やデータをそのまま使えるということです。
日本で契約してるキャリアの3GBのデータがあったらそれが台湾に行っても使えるイメージです。すごいですよね。詳しくは末尾に書いています。
SIMの前にSIMフリー携帯
当然ですがSIMロックを解除している、SIMフリー携帯がまず必要になります。日本国内で手持ちのスマホのSIMロックを解除するか、日本にいる間に入手しておく方が好ましいです。
AmazonではAcerの次の携帯が値ごろ感ありますね。
Acer Liquid Z200 Android 4.4 / AndroidデュアルSIM&SIMロックフリー / 4inch ディスプレイ / RAM 512MB / ROM 4GB
- 出版社/メーカー: Acer
- メディア: Wireless Phone Accessory
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英国でも端末は買えるとは思うのですが英国の方がおそらく値段が高い上に、設定が必要になった場合に日本語の方がスムーズですので、日本で準備しておいた方が良いです。
モバイルルーターでは試したことがないので詳細が不明なのですが、SMS経由でプロファイルが飛んでくるのでスマホの方が望ましいかもしれません。APNを手動で設定すれば動きそうな気はしますが。
ThreeのSIMは街中のショップで手に入れよう
残念ながら空港内にはお店がないので、街中のショップで「Pay As You Go(PAYG)」のSIMを購入します。一応英国内に住所があればWebでも買えます。
ヒースロー空港内にSIM Localという携帯ショップはあるのですが、割高かつ後述のテザリングが使えるプランかどうか不明なのでオススメしません。空港内にあるSIM自販機も同様の理由で避けたほうが良いと思います。
Threeのショップは公式サイトで検索可能です。ロンドンのゾーン1にはそれなりの数の店舗があります。ホテルから一番近いところに行ってしまいましょう。
お店での購入の流れ
手が空いてそうな店員さんに声をかける(向こうから話しかけてこない場合があります)→Pay As You GoのSIMが欲しい旨、使いたい容量を伝える→レジで支払い→SIMを渡されるので設定する→使えるようになる
概ねこんな感じです。何の事はないシンプルな買い物ですね。
現在は30日間有効なデータ1GBが10ポンド、12GBが20ポンドで売られています。それぞれ「All in One 10 Add-On」と「All in One 20 Add-On」というサービス名です。
旅行で数日であれば1GBで十分かと思います。12GBの方がお得感はありますが、使わなければ結局無駄になってしまいますので。ちなみに「All in One 25 Add-On」というデータ使い放題のプランもあります。
お店での英会話フレーズ例
「すいません(店員に声をかける時)」→「Hello. / Excuse me.」
「Pay As You GoのSIMを10(20)ポンド分ください」→「Can I get a Pay As You Go SIM with All in One 10 (20) Add-On, please.」「All in One 10 (20) Add-On, please.」だけでも通じると思います。
「設定してもらえますか」→「Could you set up my phone?」
変に考えずにシンプルに言えば通じると思います。
SIMの設定
まずはSIMを端末に差します。万が一分からなくなったら店員さんに聞いた方が良いので店の中で設定するのがオススメです。
渡されるのは一枚のカードですが、割り方によってSIM、マイクロSIM、ナノSIMの3種類になるものなので自身の端末に合う形に割って差しましょう。これは違うキャリアの写真ですがこのようになっています。
SIMを差すと自動的にSMSが飛んできてThreeにようこそだとか、設定がどうのこうのというメッセージが来ると思います。途中で再起動が必要になるかもしれません。
落ち着いてメッセージの指示に従って操作すればおおよそ問題なくアクティベートできるはずです。
APNの設定
SMSで送られてくる設定がうまく適用されない場合は以下の情報を手動で入力します
iPhone:「設定」>「モバイルデータ通信」>「モバイルデータ通信ネットワーク」
Android:「設定」>「ワイヤレス設定」>「モバイルネットワーク」>「アクセスポイント名」
Name: 3
APN: three.co.uk
User name: 空白
Password: 空白
MMSC: http://mms.um.three.co.uk:10021/mmsc
MMS proxy: 217.171.129.2
MMS port: 8799
APN type: internet + mms
アドオンの設定
無事Threeのネットワークに繋がったら次にアドオンの設定を行います。
買った直後のSIMは高い確率で10(20)ポンドがトップアップ(チャージ)されているものの、「All in One 10 (20) Add-On」は適用されていない状態です。
このまま使うとアドオンのデータ使用量の恩恵が受けられないのでThreeのモバイルサイト「My3」にアクセスしてアドオンを設定します。
「Account Balance」>「Add-ons」>「View All Add-ons」>「All in One 10 (20)」を選択して「Buy Add-on」を押せば完了です。
間違って他のアドオンで「Buy Add-on」を押すと確認もなくいきなり購入してしまうのでよく注意して操作する必要があります。
購入が完了するとSMSでアドオンを購入しましたという確認メッセージが来ると思うので、それが来れば無事成功です。
私は店員に頼んだことがないのですが、この辺もひょっとしたら店員がやってくれるかもしれません。
Threeが優れているところ
ここまでThreeのSIMの購入と設定方法を書いてきましたが、ところでなんでThreeがいいのか。他のキャリアもあるけどThreeが優れている点は何なのか。それは主に次の2点。
テザリングができる
Pay As You Goプランだとテザリングができないキャリアもあるのですが、Threeはテザリング可能です。
普段使っているスマホがSIMフリーじゃない場合でも、SIMフリー携帯やタブレットからテザリングすれば良くなるので便利です。
複数人での旅行の場合テザリングで回線をシェアできるのもポイント高いですね。
ただし英国外でのローミング時にはテザリングが利用できなくなりますので要注意。
ローミングで英国以外の国々でもそのまま使える
これが現時点では一番大きな特徴かつ魅力です。
テザリング同様にPay As You Goプランだとローミングできないキャリアもある中、Threeはこちらも対応しています。
さらに「Feel at Home」という仕組みで、アドオンを購入して無料通話分やデータがあると以下の国々でのローミング時に追加料金を払わず無料通話分やデータから通信ができるんです。
Feel At Home - Phones - Discover - Three
例えば「All in One 10 Add-on」を使っている人がフランスでローミングをして500MB使ったとしても、既に持っているデータの1GBから500MBが差し引かれるだけで追加で料金がかからないということです。
そして対象の国がなかなか多いのもとても魅力的です。
オーストラリア、オーストリア、ベルギー、チャネル諸島、クロアチア、キプロス、チェコ、デンマーク、エストニア、フィンランド、フランス、ドイツ、ジブラルタル、ギリシャ、香港、ハンガリー、アイスランド、マン島、インドネシア、イスラエル、イタリア、ラトビア、リヒテンシュタイン、リトアニア、ルクセンブルク、マカオ、マルタ、オランダ、ニュージーランド、ノルウェー、ポーランド、ポルトガル、アイルランド、ルーマニア、スロバキア、スロベニア、スペイン、スリランカ、スウェーデン、スイス、米国
42ヶ国って!
ヨーロッパの主要国、英国と関わりの強い国が含まれていて、日本人が旅行で行くメジャーな地域はおおよそ含まれている印象です。アジアは弱いですが、それでも香港とインドネシアは対応しています。
英国旅行に関して言えばロンドンに観光に来てパリにユーロスターで行くときも、わざわざパリに着いてからOrange(フランスのキャリア)のSIMを買う必要がなくなります。
先述のとおりテザリングは使えませんがこれだけ多くの国で追加料金無しで使える利便性はかなりのもので、他に代え難いです。
英国のその他キャリアO2やEE、Vodafoneではこのサービスはなく、1日毎に数ポンドのお金を払う必要があります。これでも日本のキャリアに比べたら相当安いんですけどね。
とりあえず持っておいて損がないかも?
英国だけの利用であれば他のキャリアもいいものはあるのですが、英国以外の国々でそのまま使える点がThreeはとても優れています。
出張でヨーロッパ方面に行くことが多い方もThreeのSIMを持っていれば、日本のキャリアの携帯をローミングするより安く済むのでとりあえず手に入れるのもありだと思います。
日本で手に入る世界で使えるSIMだとMightSimが有名でしょうか。対応国数はThreeを上回りますが、値段が高くデータ量が少ないため、上記の国に行く限りではThreeに軍配が上がります。
My3にサインアップすることでトップアップ(チャージ)はWebから行うこともできますので、英国に居る内に登録を済ませて日本でもMy3を使えるようにしておくと良さそうです。
というわけで今回はThreeのSIMについて紹介しました。英国、ヨーロッパでスマホを使いたいならThreeのSIMがオススメです!