『The Girl on the Train / ガール・オン・ザ・トレイン』は『ゴーン・ガール』っぽさもあるけど。。。
「The Girl on the Train / ガール・オン・ザ・トレイン」を観てきました。
エミリー・ブラントのアル中主人公の演技が良く、原作は読んでいませんがストーリー自体も悪くなかったです。
- 作者: ポーラ・ホーキンズ,池田真紀子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2015/10/15
- メディア: 文庫
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しかしながら、映画のテンポが悪く間延びしている印象で、さらに淡々と進んでいくので非常に地味です。もうちょっと盛り上げて緊張感のある作品にもできるんじゃないかと思うのですが。
女性の失踪スリラーという点では『ゴーン・ガール』と似ていますが、結論から言うと『ゴーン・ガール』の方が面白いです。
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以下、多少のネタバレはしていますがオチには触れない方向で感想を。
ネタバレなしの冒頭のあらすじ
アル中で飲酒をやめられないレイチェルの日課は通勤時に電車から窓を眺め、家々と住民の様子を観察すること。
若い夫婦が住んでいる家を見て、2人に勝手にジェスとジェイソンという名前を付けて、生活を妄想していました。
とある金曜日に、その家に住む女性が旦那ではない男とベランダでキスをしているのを電車から目撃し、その駅で途中下車をしたところから物語が動き出します。
少しネタバレありのあらすじ続き
酔っ払った状態で駅で途中下車をした後、電車から見ていた女性を見つけ近づいたところでブラックアウトし、気がつくと家のベッドで寝ているレイチェル。
顔には傷があり怪我もしていて、さらにシャツには血も付着していました。顔を洗いながら昨晩のことを思い出そうとしても全く思い出せません。
レイチェルが電車の中から見てジェスと名前をつけていたミーガンが金曜日の夜に失踪したことがニュースとなり、レイチェルにも警察が調査にやってきます。
実はレイチェルの元夫のトムがその近所に住んでいて、さらにミーガンはトムとその妻アナの家で前までベビーシッターとして働いていました。
それに加えて事件当日にレイチェルが目撃されていることから事情を聞かれることとなったのです。
レイチェルは電車の中からミーガンが旦那ではない男とキスをしていたことを伝えるのですが、アル中の記憶が曖昧な発言として信用されません。
その晩の記憶がないレイチェルはミーガン失踪の真実と自分の身に起こったことを知るべく、ミーガンの夫スコットに会いに行くのでした。
題材は悪くないのですが見せ方が残念
飲み過ぎで記憶がないレイチェルが事件の真相に迫っていくという話で、一瞬『ハングオーバー』のように記憶を取り戻していくストーリーなのかと思いましたがそんなことはありませんでした。
その手法でも面白かったと思うのですが、本作は事件前後の登場人物の様子とレイチェルが登場人物に接触していく様子が淡々と描かれる形で進み、盛り上がりに少し欠けます。
それからカットが断片的に挿入されるのはいいんですけど、カットを挿入する順番やタイミングで過度にミスリードを誘うのはどうなのと思いました。
犯人が部屋にいるカット→警察が乗り込むカット→部屋はもぬけの殻のカット。みたいな警察の動きを追うものは良いと思うんですが、登場人物の視点でもなく観客を誤誘導させるためだけのやり方は面白くないなと。
それだったらカットを挿入しないで登場人物の会話の中でそう取れるようにするとか、誤解するようなものを画面中に置いておくとかそういうのが欲しかったです。
ネタバレに繋がるので控えますが、詳細は省きますが本作は女性同士の感想戦が面白くなるんじゃないかなと思いました。
登場人物の人物相関図を作ってみたので載せておきます。
図にするとどこが怪しいか分かりやすいですね。
それはそうとリサ・クドローがマーサ役で出ていて懐かしかったです。フィービーも年取ったなあ。。。