ゲインオーバー

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ティム・バートンのX-MEN。『ミス・ペレグリンと奇妙な子供たち / Miss Peregrine's Home for Peculiar Children』



ティム・バートンの最新作『ミス・ペレグリンと奇妙な子供たち / Miss Peregrine's Home for Peculiar Children』を観てきました。とても良かったです。

原作小説は「ハヤブサが守る家」というタイトルで邦訳も出版されています。Peregrineがハヤブサの意味。

ハヤブサが守る家 (海外文学セレクション)

ハヤブサが守る家 (海外文学セレクション)

タイトルにも書いたとおり、これはティム・バートンのX-MEN!

物語の導入部分(ネタバレ無し)

高校生のジェイクは典型的ないじめられっ子で、アルバイトをしているスーパーに来た同級生にからかわれていた。アルバイト終わりにジェイクはおじいさんのエイブから電話を受け、先輩のシェリーおばさんと一緒に車でエイブの家へ。

エイブは幼いジェイクに語っていた架空の冒険話を未だに話していて、ジェイクはエイブのことを認知症だと思っていた。今回の電話の内容も家に来るなというものでジェイクはそんなエイブに半ば諦め気味。

しかし、エイブの家に到着すると家の中は荒らされていて、エイブ本人は目玉がなくなった状態で裏庭に倒れ込んでいた。エイブは命が消え行く中でジェイクに対して「鳥を見つけ、1943年のループに行け」と言葉を残し、息を引き取った。

ジェイクがその言葉を不思議に思いながらシェリーの声の方向に振り向くと、シェリーの背後にエイブが昔話してくれた物語に出てきた巨人が立っていたのだった。

ネタバレは別ページにて近いうちに書きます。

超能力を持った子供たちと時間SF

予想を裏切られる展開やそう来るかといった場面はありませんでしたが、超能力をもった少年少女が知恵を駆使して悪に立ち向かう話と時間SFの話をうまく2時間にまとめていました。

原作ファンからすると物足りなさがあるように海外フォーラムからは感じられましたが、原作と映画は別物というスタンスで楽しむべきでしょうし、原作を知らない私はとても楽しめました。

展開が少し予定調和で盛り上がらず、クライマックスの戦闘シーンも派手さに欠けるというのも率直な感想ですが、それ以上にティム・バートンらしいファンタジックな雰囲気を落ち着いて観られて大満足。

超能力者たちの戦いと時間SFという点が『X-MEN デイズ・オブ・フューチャー・パスト』に通じる部分もあり、ティム・バートン版のX-MENだなあというのが第一の感想です。

海外サイトを観ると同様に思っている人がそれなりに見受けられて、やっぱりそうだよねと変に納得してしまいました。

空気よりも体が軽く、重い靴を履いていないと浮いてしまう少女や透明人間の男の子、植物を成長させることができる少女など、彼らの持つ少し不思議な能力がティム・バートンの世界観に合っていました。

これがX-MENみたいにゴリゴリの特殊能力だと全くティム・バートンっぽくなくて、能力としては強くもなんともないのだけど少し不思議っていうのが絶妙にティム・バートン感あって良かったです。

このファンタジックな雰囲気が、ティム・バートンの作品だと思いますし、観た後に「いいなあ、こんな少し不思議な世界に行ってみたいなあ」と空想に浸れるのが良いところ。

「ビッグ・フィッシュ」が一番好きなティム・バートン映画ですが、それに迫るものがありまして良い映画を観たなあと思っています。

魅力的なキャラクターたち

どのキャラクターも魅力的なのはキャスティングが良いのに加えて、それぞれのキャラクターの性格や特徴を口で説明せずに丁寧に劇中にそれが分かる場面を盛り込んでいるからかなと思いました。

例えば、ハチ使いのヒューがサッカー中に能力を使ってボールを奪ったり、ホレスがジェイクのシャツを褒めたり、後頭部に第二の口を持つクレアが食事で恥ずかしがったり、些細ながらもキャラクターの性格が垣間見える場面がたくさんありました。

各キャラへの愛を感じましたね。どのキャラも良い味なんだよなあ本当に。

キャスティングに関して言うと、エヴァ・グリーンが良かったです。クールだけど子供たちを守ろうとする愛情もあるペレグリンをセクシーさを封印して見事に演じていました。

それからエマを演じたエラ・パーネルも良い演技でした。本作が出世作になるのは間違いないでしょう。経歴確認したら『キック・アス ジャスティス・フォーエバー』でゲロ吐いてた女の子のうちの1人という。。。

サミュエル・L・ジャクソンも忘れられない敵を演じてくれました。『キングスマン』の時とは異なり、今作ではかなり分かりやすい悪役で少し過剰な演技もぴったり合っていました。

そして、私が一番気に入ったのはオリーブ役のLauren McCrostie、ローレン・マクロスティ。赤毛!緑がかった瞳!そのまんまスコットランド人の特徴ですね。これが初のメジャーな映画出演のようなので今後に期待です。演技は別に印象にないのですが、可愛いです。以上です。

インタビュー動画の話し方、最高かよ。

www.youtube.com

少し不思議がとても良い

書いてきたとおり少し不思議でファンタジックな雰囲気がこの映画の魅力でそれがハマればとても楽しめると思います。

予告編を観て少しでも気になった人は要チェックです。

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日本では2017年2月公開予定とのこと。