ゲインオーバー

MUGA, I am.

日本に残りたくても残れない留学生

僕の周りの留学生は地震後に続々帰国していて、さらに日本に残ろうとしていた人の中に帰らざるを得ない人も居るのです。 それは何故なのでしょうか。

危険という理由だけじゃない

CNNだけではなく海外メディアは往々にして放射能の危険性を日々報道しています。 また、アメリカは原発から80km圏内のアメリカ人に退避命令を出すなど、日本の大本営発表よりも事態をさらに悪いものだと捉えています。 日本で報道されるものよりも強い危険性が報道されているので、国内でも西に移動する人が居る今、留学生が安全な母国に帰国するのには何の疑問もありません。 このように危険性を鑑みて帰国を決めた人も数多く居ると思いますが、帰らざるを得ない人も居るのです。

日本への留学制度の中止

地震発生後、UCが日本への留学プログラム(EAP, Education Abroad Program)を中止しました。 University of California Education Abroad Program, Current Alerts, Japan Earthquake 「Letter from UCEAP Associate Vice Provost and Executive Director Guinard」ということで文章も上がっているのですが、何故か.docファイルなので以下に抜粋を。

Dear UCEAP Japan Students, I regret to inform you that we have decided to suspend all UCEAP 2010-11 programs in Japan, effective immediately. This decision was not taken lightly and it is based on the need to ensure your safety, our first and foremost concern. UCEAP Staff in Tokyo and California will be working with you to facilitate your return to California and to arrange for your re-integration to your UC campus. For those of you currently studying in Japan, the University of California travel assistance provider (Europ Assistance) will work with you to arrange your departure and travel. For those of you who were about to leave for Japan, please contact your UCEAP campus office to arrange for your re-integration. More details will follow from our UCEAP Systemwide Office tomorrow morning, California business time. Our thoughts are with the people of Japan in the aftermath of this terrible tragedy. Together let us find ways to support them in the weeks and months ahead. Best regards,

学生の安全面を第一に考え留学プログラムの中止にしたこと、学生は速やかに帰国、事務局に連絡することなどが書かれています。 残念なのはこの文章を読む限り、東北大のみならず関東の諸大学さらには関西の阪大や同志社といった地震の影響を受けていない地域も含めた日本全体でのUCのEAPが中止になってしまったことです。 関西については今まで通り何も変わらない日々が過ぎているのに。。。 しかしUCの判断が間違ってると批判するつもりはありませんし、学生の安全を考えた上で大学組織において凄まじい速さでの判断は素晴らしいと思います。 (日本全体で中止にするのはおそらく東京のUCEAP事務局から引き上げるからだと邪推はしていますが。。。)

UC以外の大学でこのような対応が行われたの例は今のところ確認していません。 そしてだからあーしろこーしろなんて事は全くもって思っていません。 ただ今回の地震で本人の意志とは関係なく日本から離れなければならなくなった人も居るということを書いておきたかったのです。