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ゲインオーバー

MUGA, I am. 映画のことや英国のこと、加えてゲームやテクノロジーも。気になることを気侭に記していくブログです。

【ネタバレ】泥棒3人組 VS 盲目老人 in the house「Don't Breathe / ドント・ブリーズ」

映画 感想


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英国で昨日公開の『Don't Breathe』観てきました。まず時間が88分とちょうどいい尺なのが良かったです。それはそうとエンディングまで知らなかったのですが、この映画サム・ライミが制作で入っているんですね。残虐シーンや出血描写が直接的でも過剰でもないので比較的観やすいと思います。

導入部のあらすじ(ネタバレなし)

ロッキー(金髪女子)、アレックス(ひ弱な男子)、マネー(屈強な男子)の3人は盗みを働いていました。アレックスのお父さんが警備会社の人間で合鍵を持っているからアレックスがそれを家からバレないように持ち出し、それを使って人の家に難なく進入するという手口。盗んだ代物は盗品を扱うマネーの知り合いに流すのですが、安値で買い叩かれて3人にはお金が全然入ってきません。そんな折、マネーが退役軍人の老人の家には$300,000の大金があるという情報を手に入れ、その家を次の標的にするのですが。。。

前半部分のストーリー(以降ネタバレあり)

老人は周りの家が皆廃墟になっているのに引き続き住み続けているという変人で、さらに盲目であることが家への侵入前に判明します。さらに老人が飼っている獰猛な犬の存在も。

大金の情報を掴んでから、あまり時間を置かずに老人宅への侵入が始まります。いざ侵入しようとすると、家の正面玄関の鍵が変えられていて窓には格子があって、やけにセキュリティが高い家であることに主人公たちが気が付きます。しかし、洗面所の窓は何も施されていないのを見つけ、そこからロッキーが侵入し内側から勝手口のドアを開けます。

侵入に成功すると3人は物色を始めるのですが、マネーは老人が盲目であると高をくくって声を出し電気もつけながら調べていきます。アレックスの注意も気にしません。老人が寝ている部屋にマネーが行き、催眠ガスを寝室に放とうとしたところ、老人が目を覚まします。マネーはハッとするものの、息を殺してその場に立っていたら老人をやり過ごすことに成功。ホッと胸をなでおろします。

ロッキーとアレックスが待つ1階に降りると、ドアの一つに鍵が付けられているのを発見。音も気にせず強引に開けようとしますが、全く歯が立たないので拳銃を取り出すのでした。これを見てアレックスは流石に拳銃はNGだと言うものの、マネーは折れません。アレックスは仕方なくここで離脱することを決意、家を出ます。

残ったロッキーとマネーは拳銃を使い鍵を開けることに成功するのですが、2階へ続くドアに老人が立っているのに気が付きます。誰か居るのかという老人の質問にマネーが言い訳して答えるものの、老人は鍵のパーツを足で踏みドアが破壊されていることに気が付きます。マネーの元に近づく老人、それに抵抗するため威嚇射撃を行うマネー。老人はそれにも怯まずマネーに近づいていって、素早い動作で拳銃を持つ手を握りCQC(近接格闘)でマネーの自由を奪います。

ロッキーはこの場に居るのですが、もう1人居るとバレるのを恐れ、声を一切出さず固唾を呑んで成行を見守っています。マネーは老人に赦しを請うも、老人はそれを聞き入れず引き金を引き、マネーを射殺します。ロッキーはこの場面を目の当たりにしても何とか声も音を出さずにクローゼットに逃げ込みます。

一度家を出たアレックスが銃声を聞いて家に戻ってくると、ちょうど老人がドアの確認に来たところに出くわし危うく見つかりそう(見えないのですが)になります。何とか見つからずに済むもののドアをロックされ、侵入時に使った窓も塞がれてしまいます。この状況の中でアレックスとロッキーは再会し、地上の出口は塞がれたので地下室を経由して家の横に繋がっている出入り口から出ようと進んでいきます。

後半で明らかになる真実が鬼畜

実は映画の冒頭に老人に引きづられている女性が映るのですが、それは老人の娘を殺害した殺人犯のシンディで家の地下室に監禁されていることが中盤で明らかになります。でもこのシンディは見どころが少なくて、アレックス、ロッキーと一緒に居た時に老人に撃たれてあっさり死亡します。

このシンディの射殺をきっかけに老人VSアレックスとロッキーの鬼ごっこが本格化して、真っ暗な地下室での戦いの火蓋が落とされます。ここでの駆け引きがこの映画の一番の見所かな。アレックスが刺されて死亡、ロッキーが一旦家から出ることには成功するものの、犬に追われて結果的に老人に捕まるまでが終盤に至る前までのお話。

で、老人がシンディを監禁していた理由は物語の終盤で明かされます。それはなんと殺された娘の代わりに自分の子供を新しく産ませるため。鬼畜の所業。シンディは妊娠していたのに殺してしまい台無しになったからと、代わりにロッキーに精子をスポイトで注入して妊娠させようとします。ロッキーはもちろん抵抗するのですが、その時点で自由を奪われていたため大ピンチ。というところに死んだと思われていたアレックスが間一髪やってきて老人をハンマーでぶん殴るのでした。

そうして2人が無事脱出できるかと思ったのも束の間、殴った後に手錠を掛けておいた老人が2人を追ってきてアレックスを撃ち殺します。しかし悲しみにくれる暇もなく、ロッキーは家の防犯アラームを鳴らして老人の聴覚を奪って老人をバールのようなもので殴打。弱った老人を殴り殺して無事勝利です。

パトカーの音が近づく中、ロッキーは何とか家を脱して次の場面では、ロッキーが大切にしている血の繋がらない妹(母親の再婚相手の子)と一緒に駅のカフェに居ます。2人でカリフォルニアに引っ越すために。そのカフェのテレビでは、若者2人が老人宅に押し入る強盗事件が発生したものの、老人は一命を取り留めたとのニュースが流れていました。これを見たロッキーは驚くものの、妹と一緒に電車の出発口へ向かうところでエンディング。

老人が$300,000を手にしたのはシンディの事件の賠償金で、3人が老人宅に押し入る理由にはなっているのですが、実際のところアレックスとロッキーが老人から逃げることとシンディの問題は全然関係がなくて、物語上この2つの相乗効果はあまりないように思いました。老人の変人、狂人っぷりをより強調するエピソードですが、それ以上のことはないかなと。

もっと老人VS2人の駆け引きが見たかったなあ。いっそ途中で警察がやってきて、3すくみの戦いになっても良かったと思うんですけどね。うーん、人に聞かれたらオススメはしないレベルの映画でした。そしてツッコみたくなる箇所も多かったです。

ツッコミどころ

  • 床が鳴って老人にバレそうになるシーンが一度だけあるんだけど、あの家の古さ考えると何度も鳴りそう。
  • アレックスとロッキーが再会した後小声で話すシーン。あの家の間取りだと同じ階に居る老人に聞こえてもおかしくない気がします。
  • 携帯の振動もまた然り。
  • 家から出るのに窓を突き破って出ようという発想がなく、ひたすらドアを探すのは馬鹿なの?死ぬの?→死にます。
  • どう考えても地下室広すぎ。
  • 地下室に入った段階で携帯持ってないんだっけ。一つは老人に撃たれて壊されたけど、もう一つあってどっちかは持ってるんじゃないの?
  • スマホで外部に連絡しないの何で?盗みがバレたら困るっていうのはあると思うんだけどでもさあ。。。
  • 確かに窓に格子があるのですが、窓から放り出されるシーンがあるのでそれだったら最初からそこ蹴破れるだろうと。
  • アレックスが刺された→実は刺されてませんでしたのトリックがおかしい。あの位置関係だと流石にマネーの身体を引っ張ってくるのは無理筋。しかもその時点でボコボコにされているアレックスにそれだけの力があったとも思えません。
  • 老人盲目な割に動きが精緻すぎ。超人設定なのはしょうがないんですけど。。。
  • 家の中で行うルーチンはともかく新たに行うことの手際が良すぎます。
  • 冷凍庫に入れてた精子をコンロで炙って温めて活性化するのかそれ。
  • というかシンディの妊娠が分かってる以上、妊娠させたのはそれなりに前のはずなんだけど何故未だに精子が残ってるんだろうか
  • アレックス、老人をハンマーでぶん殴るのはいいんだけど、誰が見てもこれ逃げ出すだろうと思うくらいにゆるい手錠の掛け方どうにかしよう。殺すなりよりきつく縛るなりしよう。君の命掛かってるんだし→この後死にます
  • 防犯アラームがけたたましく鳴ると老人が急に弱くなる。相手が何処にいるか分からなくなるかもしれないけど弱くなる理由はないような。。。
  • 最後のロッキー、1日で怪我の跡や痣引きすぎ。
  • 老人が一命を取り留めたのは次作への可能性を残すためなのかもしれないけど、あの家を警察に捜索されていたら老人が余罪を追求されるのは不可避で死ぬまでシャバに出てくることはなさそう。