鯨の解体を見学してきました(閲覧注意)
先日、千葉県は和田浦で行われているツチクジラの解体を見てきました。ツチクジラはtwitterの画像みたいな鯨ではなく容姿はイルカの方が近いです、すいません。
まず最初に断っておくと、僕自身の捕鯨問題に対する立場を表明するものではなく、単純に見てきたことに対する感想です。
僕自身、捕鯨問題についてはよく分かっていないので何か聞かれても残念ながら答えられません。
実際に鯨が捌かれる姿を見てきて思うところはもちろんありますが、賛成派も反対派も実際に見る価値はあるのではと思います。
捕鯨問題について詳しくはWikipediaや本でそこんとこよろしくお願いします。
和田浦に行くまで
捕鯨が行われている和田浦ですが、千葉県の南部にあって都内からだとアクアラインで木更津へ出て、そこから館山方向に南下して行くと到着します。
ほとんど曲がることのない単調な道でさらに交通量も少ないので、一人で深夜運転することになったら要注意です。
お台場を2時過ぎに出て5時前には和田浦に到着。途中、深夜の海ほたるも体験してきました。
写真たち
さて、淡々と写真を載せていきます。
作業場
見学者向けに捕鯨の歴史を説明する案内がありました。
見学者の人数もはじめから20人くらい居て、最終的には50人くらいになっていたのではないでしょうか。
作業中の写真
ここから先は本当に閲覧注意ですよ。
いいですか、案外グロいですからね!
「覚悟はいいか?オレはできてる!」って方はどうぞ。
海から作業場の前までは鯨を船で引いてきます。既にお腹が切られ、内蔵が取り出されています。これは鯨の身体を海水で内側から冷やすためだそうです。
一旦作業場前の海に繋留しておいて、それを作業場からチェーンで巻き上げます。
いざ陸に揚がると大きさに驚きます。10mはゆうにあるでしょうか。
その後解体作業が始まり、ナタ等を使って皮から剥いでいきます。作業の手際の良さが印象的であれよあれよと進んでいきます。肉は黒いですね。
鯨を揚げる際に使った機械も併用して皮を巻き上げることもありました。生臭さ、生牡蠣の臭いを30倍くらいに圧縮したような臭いがあたりに立ち込めています。
捌いた身体はすぐに別のチームの元で細かくブロックに切られていきます。
牛や豚の解体なんかも見たことがなかったので、人生で初めてこうしたものを見たのですが、やっぱり普通に生活をしているだけだと生き物を殺して食べているという感覚がなくなってしまうと思います。
スーパーに行ったらもう小分けされた肉になってしまっていて、牛や豚が肉になる過程は切り離されてしまっていますよね。食肉店なんかで、せいぜいその前の大きめの肉塊を見られるレベルです。
生き物を捌く時には血もいっぱい出るし、嫌な臭いもするけれどそうやって食べられる形にしてくれる作業があるんだなと改めて考えさせられました。
そんなわけで
時間がなかったのと、肉を食べるのが目的ではなかったのもあり、解体の終盤で帰ることにしました。
見学者の人の話だと鯨肉もやっぱり新鮮な方が美味しいそうです。
駐車場に戻ると地元の人が焼きそばやおこわを売っていて、ちょっとした縁日のようになっていました。
野菜や花も売っていたので朝市のようなノリなんでしょうね、きっと。
捕獲数に達したため、和田浦での今年の捕鯨はもう終わってしまいましたが、来年以降興味のある方は是非外房捕鯨のブログをチェックしてみてください。