ゲインオーバー

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『アストロ球団』がバカみたいに面白くて



アストロ球団 (第1巻)アストロ球団 (第1巻)
遠崎 史朗,中島 徳博

太田出版

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なんで今『アストロ球団』なのかと言うと、

【甲子園】済々黌vs鳴門でドカベンの『ルールブックの盲点の1点』が再現される : なんJ(まとめては)いかんのか?

これを見てそう言えば野球漫画でドカベン巨人の星野球狂の詩は読んだけどアストロ球団アパッチ野球軍はまだ読んでないなあと思い至ったからです。流されやすいもんですね。

シッチャカメッチャカな展開に

まず、『アストロ球団』がどういうストーリーなのかと言うと、1954年9月9日に生まれ体のどこかに野球ボール型のアザがあるアストロ超人9人を結集させ大リーグと戦おうというお話です。少なくとも最初は。

なんで最初はなのかと言うと、話が進めば進むほどそんなことよりも、野球と言っていいのかどうかも分からない驚愕の試合展開や技の数々に圧倒されてしまってそれどころじゃないんです。

しかも、話が進めば進むほど超人たちが何でここまで野球に命をかけなきゃいけないのかが全く分からなくなってくるといいますか。当初の目的とは関係ない私情がメインにもなったりして、もう本当に読んでいて混乱してくるレベルです。

近頃公開された映画よりも『アストロ球団』の方がよっぽどヘルタースケルターです。

そして最終的に9人揃ったと思ったら、揃ったところで大リーグと戦うことなく漫画が終了するんですね、ええ。最初の目的は何だったのかと。大リーグ妥当は沢村さんの願いという設定なのですが、沢村さんもどんな気分なのか。。。

詳細のネタバレは控えたいので、詳しくはWikipediaを読んでください。

読むだけで満腹感あると思いますよ、本当に。

荒唐無稽というにはあまりにもダイナミック

まあでも野球漫画で荒唐無稽と言っても、必殺技がとんでもなかったり漫画っぽいだけなんでしょと思ったあなた。

ところがどっこいどれくらい荒唐無稽なのかと言うと、野球をしているだけなのに重症の負傷者が出るだけに留まらず、死者が出ます。

重症の負傷者は試合中に治療が行われたり、その辺で眠ったりしたりしてる内に復活します。

突拍子もない技についてはココをちょっと見てみてください。 アストロ球団の流儀|受験の流儀 presented by PRIST

ドラマ版の挿入歌に合わせて漫画の画像が見られます。これでも色々な場面が出てくるので凄さが伝わるんじゃないかなと。

原作担当のインタビューでは、1970年代の安保闘争や学生紛争などで権力との戦いをしていた若者にバットを持たせて権力の代わりに大リーグと戦わせることにしたと述べていて、大リーグという化物と戦えるのは超人しか居ないという発想から生まれたようです。

なるほど、権力との闘争に敗れた若者たちが現実で叶わなかった思いをアストロ超人に願いを託してこの野球漫画に熱中した。。。ってそんなことあるんでしょうか。

おっと、水を差すようなことを言ってはいけませんね。

ただ、作者の思いとはおそらく裏腹に『アストロ球団』は飛び抜けたカルト漫画です。少なくとも野球である必要がないので、野球漫画としてはカルトです。

未読の方は甲子園の余韻が残ってる内に是非読んでみてください。