ゲインオーバー

MUGA, I am.

『アベンジャーズ』を観てきました



「日本よ、これが映画だ」のキャッチコピーでお馴染みの『アベンジャーズ』を観てきました。

後述しますが、これはアベンジャーズというよりもアイアンマンの外伝だと個人的には強く思いました。原作を調べると、アイアンマンがアベンジャーズのコアメンバーなようなのでしょうがない気もしますが。

メンバーの活躍や描写に偏りがあるんだもの。。。ということで以下、感想です。

あらすじ

長官ニック・フューリー(サミュエル・L. ジャクソン)率いる国際平和維持組織シールドの基地で、世界を破壊する力を持つ四次元キューブの極秘研究が行われていた。だが突然、制御不能に陥ったキューブが別世界への扉を開いてしまう。そこから現れたのは、神々の国アスガルドを追放され、地球支配を目論むロキ(トム・ヒドルストン)。彼は、セルヴィグ博士(ステラン・スカルスガルド)やシールド最強のエージェント、クリント・バートン(ジェレミー・レナー)を操り、キューブを強奪して姿を消す。その野心を知ったフューリーは、最強ヒーローたちによる“アベンジャーズ”結成を決意し、女スパイのナターシャ・ロマノフ(スカーレット・ヨハンソン)やエージェントのフィル・コールソン(クラーク・グレッグ)とともに、ヒーローたちを招集する。70年の眠りから覚めたキャプテン・アメリカことスティーブ・ロジャースクリス・エヴァンス)、インドのカルカッタに身を隠していたブルース・バナー(マーク・ラファロ)などが集結。キューブの力で異世界の軍隊を地球に呼び込もうとするロキはドイツへ向かうが、ロジャース、ロマノフ、トニー・スターク(ロバート・ダウニーJr.)らによって捕えられてしまう。ロキを特殊監房に収容しようとしたところ、姿を現したのは兄のソー(クリス・ヘムズワース)。一堂に会したアベンジャーズだったが、意思に関係なく集められた彼らは、チームを組むことを拒否する。そこへ、ロキ奪還を狙い、バートン率いる部隊が空飛ぶ母艦ヘリキャリアを急襲。爆発の衝撃で我を失ったバナーは、凶暴なハルクに変貌し、暴れ始める。混乱に乗じてロキは逃走。ソーとバナーも乱戦の果てに姿を消し、アベンジャーズは存続の危機に陥る。ロキの地球侵略計画によって、マンハッタン上空に次々と姿を現す地球外の軍勢。この危機を前に、アベンジャーズは世界を救うことができるのか……? あらすじ 解説 アベンジャーズ - goo 映画

これは映画なのか?

「これが娯楽映画だ」と言われれば、確かにヒーロー物の娯楽映画としてはストーリーも単純で、笑えるシーンや盛り上がるシーンへの持って行き方などオーソドックスなようにも見えます。

が、『アイアンマン1・2』、『インクレディブル・ハルク』、『マイティ・ソー』、『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』という作品が下地となっていてそれらの作品をきちんと観ていないと楽しみが減る作りになっていて、映画としてスタンダードとは言い難いです。

特に『アイアンマン1・2』と『マイティ・ソー』は観ておかないと、話の大筋のところでも理解しづらいかもしれません。

アベンジャーズの主役は兎にも角にもアイアンマンで、彼を中心に進んでいきますし、敵のロキは『マイティ・ソー』に登場するのでソーとロキの関係性や背景を知っていないと、この敵の微妙さは何なのかということになってしまいます。

これは映画なんですけど、映画として優れているわけではないし、「これも映画だ」という程度かと思いますので、煽りのキャッチコピーを考えた人はちょっと出てきて言い訳すべき。

感想

さて、映画の中身自体についてですが、この映画は『アイアンマン2.5』と言って差し支えないくらいアイアンマンに偏った話になっているように思います。

コズミックキューブを探すにあたってもアイアンマンは必須ですし、仲違いにつながる長官が隠している秘密の発見もしますし、最終決戦でもアイアンマンが居ないと話が進みません。

他のキャラクターの描写に時間を割いてくれてはいるのですが、アベンジャーズの中でも明らかにアイアンマンとハルクが強い扱いで、次点にソー、キャプテン・アメリカ、越えられない壁の向こう側にホーク・アイとブラック・ウィドウとなっています。

強さの差はあれ、それぞれのキャラクターがそれぞれの得意分野で活躍して敵を倒すのなら良いのですが、最終的には異世界から来たチタウリと正面からドンパチやり合うだけなのでそこでホーク・アイとブラック・ウィドウがそこそこ活躍しちゃうのは違和感があります。

敵の強さに変動があるっていうのは、ご都合主義的になってしまいますので僕はあんまり好きになれません。

ブラック・ウィドウがロキから真意を聞き出すシーンとか、ホーク・アイが対人間との戦いで弓矢で強いっていう活躍の仕方は良かったのでそこに留めておいてくれれば。。。

いくらなんでもピストルで互角に渡り合うって。。。

醍醐味はやっぱりヒーローたちが所狭しと画面を動き回るバトルシーンで、そこは満足したので楽しみました。

それから、エンドロールが終わっても席を立ったらダメですよ!