読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ゲインオーバー

MUGA, I am. 映画のことや英国のこと、加えてゲームやテクノロジーも。気になることを気侭に記していくブログです。

「007 スペクター」面白いんだけど、スカイフォールと比べると軍配はスカイフォールに




spectre
一足お先に観てきました、「007 スペクター」。スターウォーズに007と12月は大作目白押しですね、本当に。

前作も含めて少しネタバレ込みで感想を。

物語の導入(あらすじ)

MI6に内緒で単独メキシコシティでミッションを行っていたボンドですが、そこで派手にやらかして爆発騒ぎを起こしてしまったために、ロンドンの本部に戻って怒られてしまいます。

新しいMに何をやっていたのかを尋ねられても答えないボンド。しかし、それは前作で帰らぬ人となったMから残されたメッセージを元にとある人物を追っていたことが分かります。

MI6の組織再編にあたり新しくやってきたCによって殺しのライセンスを持つダブルオー計画の中止が画策される中、Qによってボンドにはスマートブラッドが注入されます。

このスマートブラッド、ナノマシンが入っているのでボンドがどこに居るかいつでも分かるという優れもの。

「ダブルオー計画が中止になっても、行動全部追跡できるからそこんとこよろしく。メキシコみたいなこともうやるなよ」なんていうMI6の考えが感じられます。

と思ったら、スマートブラッドの効果が表れる前に、ボンドはボンドカーを失敬して今度はイタリアへ。そこで開かれている、秘密結社スペクターの会合に出るところから物語が始まります。

王道なアクションてんこ盛り

今作は、慰めの報酬カジノ・ロワイヤルの続きだったのと同じで、スカイフォールの続きといった具合です。Mが居なくなった後のMI6の動きや、ボンドが自身の過去を探るのも見どころの一つです。

しかしながら、今回はアクション全開で新ボンドシリーズの中で一番派手で、観ていて楽しいです。前作のスカイフォールはボンドの内面に深く迫る内容で、アクション要素は控えめでしたが、今作は違います。

カーチェイスあり、飛行機での空中戦あり、電車の中という狭い空間での戦闘あり、という具合にてんこ盛りです。前作の反動からでしょうか。この辺り、スカイフォールとスペクターはセットで考えるとプラマイ0みたいな気がします。

個人的に気に入ったのは電車の中での戦闘シーンです。ボンドガールを演じるレア・セドゥのちょっとしたアクションが観られるのがナイスです。可愛さにぐっときます。

それから戦闘シーンが終わると、ボンドとボンドガールが、吊り橋効果なのか何なのか知らないけど、おっぱじめます。今の戦闘で電車止まってもいいレベルで壊れてるんだけど、その辺を気にしたら負けですか、そうですか。

こういうのが007シリーズの醍醐味というか、お約束なんですかねえ。

ジェームズ・ボンドの様式美

こういった戦闘シーンやボンドガールとの大人の恋も含めて、007シリーズのお約束事に忠実です。

率直なところ、単体の作品としてもよく出来てるんですけど、シリーズものの宿命か、007シリーズの要素を今回はこうやってみました、という表現にしかなってなくて新しい発見はなかったです。

ボンド役をダニエル・クレイグがどう演じるか、敵役をクリストフ・ヴァルツがどれだか憎たらしく鬼気迫る演じ方で表現するか、シーンだったらボンドカーでのカーチェイスシーンをどうやってみるか。

などなど、そういうところに観る側も目がいってしまいますし、制作側もどうやってやろうかと考えて作っているように感じます。こういうのは、歌舞伎なんかに近いと思うんですよね。

そういった様式美を映画において上手くやっているのが007シリーズだと思いますし、それはそれで大切な価値なんでしょうが、物足りなかったです。

前作のスカイフォールが良かったのは、少しこの様式美から外れて、ボンド個人に焦点を当てたところにあったのかなと今となっては思います。記憶に残っているのは後半のスコットランドのシーンだもんなあ。

というわけで、スカイフォールと比べると見劣りますが、今作のスペクターはアクション満載で楽しめるので、軽くサクッと観られると思います。上映時間は長いけど、それも気にならないかと!