ゲインオーバー

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飛行機よりもアル中がメインの『フライト』観てきました




flight
どーも、こんにちは。MUGA(@muga_over)です。

デンゼル・ワシントン主演の『フライト』観てきました。

3/3付の興行収入ランキングは1位だったようです。おめでとうございます。

あらすじ

ベテランのウィトカー機長(デンゼル・ワシントン)は、いつものようにフロリダ州オーランド発アトランタ行きの旅客機に搭乗。多少睡眠不足の状態でも一流の操縦テクニックを持つ彼の腕は確かで、その日もひどい乱気流を難なく乗り越えた。機長は機体が安定すると副操縦士に操縦を任せて睡眠を取るが、その後突然機体が急降下を始め……。 映画『フライト』 - シネマトゥデイ

急降下を始めた飛行機をウィトカーが何とか制御し不時着させたものの、数名の犠牲者が出てしまい事故の責任は誰にあるのか調査が始まっていきます。

映画情報サイトなどで書かれているあらすじや、予告編を観ると故障した飛行機を何とか不時着させたパイロットが何らかの陰謀でハメられて飲酒運転の嫌疑をかけられるサスペンスのように思えますが、そういう話ではありません。

結論から言うとウィトカーは映画冒頭で酒を飲んで薬をキメてから飛行機に乗り込みますし、飛行機内でも飲酒しているのでその点では完全に黒なんです。しかもアル中だということが後々分かります。

しかし、ウィトカーは飲酒運転が事故の直接的な原因ではなくあくまで機材トラブルだと主張し、自分の操縦テクニックによって多くの人の命が救えたということに自信を持っているので、パイロット組合の弁護士に自分に責任が押し付けられないようにしてもらいます。

そんなわけで、実は飛行機の映画ではなくて、(少なくとも法令上の)罪を犯した人がどのように自分の罪に立ち向かうのか、アル中の主人公が抱える不安、心の機微にフォーカスがあたっている人間ドラマです。

嘘の無意味さと罪の赦し

このウィトカーという男は、アル中でヤク中でだらしなくてダメ人間として描かれていて、弁護士に自分に不利にならないように画策してもらっている間も、酒は止められません。始めは止めようとするんですけどね。

入院中に出会った元ヤク中のニコールを気に入って、事故調査の査問会前に一緒に海外へ逃げようとしたり、まあ全編に渡ってロクでもありません。

終始ロクでもないのですが、最後の最後で自分に対して、他人に対して嘘をつくこと、そして罪に対して赦しがあることを考えて、とある決断を下すのです。

冒頭の飛行機墜落シーンは臨場感が溢れていて観ながら本当に手に汗握る展開でしたが、墜落後は静かに淡々と進んでいきます。

そうした意味では眠くなる要素も強いのですが、嘘と赦しというテーマには考えさせられるものがあり、良かったなと思います。