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ゲインオーバー

MUGA, I am. 映画のことや英国のこと、加えてゲームやテクノロジーも。気になることを気侭に記していくブログです。

ちょっとお先に「ファンタスティック・フォー」を観たので感想を。微妙だったけど




fantastic-four
ファンタスティック・フォー」観てきましたよ。2005年、2007年に公開された、ジェシカ・アルバが出てたやつとは関係がなく、仕切り直しのリブート作品です。以下、ネタバレ有り。

話の筋が大幅に変更されてて、メンバーが若い

今までのファンタスティック・フォーと何から何まで違うのですが、まず初めにメンバーが若い。

ゴム人間こと天才リードが、幼なじみのベン(ザ・シング)と高校の科学フェスティバルで物体をテレポーテーションさせる装置を発表していたところ、ヒューマン・トーチのジョニーと透明人間スーザンの父親であるフランクリン・ストームにスカウトされて、別次元へワープする装置を開発することになるというスタートです。なもんで、みんな大体20歳前後と思われる設定になっています。

リードが研究していたところに、こだわりが強く自分が正しいというスタンスのヴィクター(後のDr.Doom)が加わり、スーとジョニーも手助けする形で装置の研究が進んでいきます。この辞典で、ベンは置いてけぼりです。特に何ができるわけでもなかったので、リードとSMSのやり取りをしながら実家でそのまま暮らしてます。この研究シーンで、ヴィクターがスーのこと好きなんだなというのと、勝手にリードにヤキモチ妬いてる描写があって後で揉める匂いがプンプンします。

そんなこんなで研究の末に、クォンタムゲートと言うワープ装置の開発に成功します。しかしそこに偉い人たちがやってきて、作ってくれてありがとう後はNASAの人乗せてテストするからと言い放ちます。元々は異次元にあるエネルギーを地球で活用できないかという調査目的なので偉い人達の判断は何ら間違っていないのですが、ここで黙っちゃいないのがヴィクター。自分が乗る気満々でしたので、思わず偉い人に中指を立てる始末。他のメンバーも自分たちで行く気だったので多少がっかりしていて、ヴィクター、リード、ジョニーはそのまま酒を飲む流れに。

酒に酔いながら、月面に着陸した初めての人間がアームストロングなことはみんな知っているけど、誰がアポロ11号を作ったかなんて知られていない。だから、やっぱり自分で作ったもので自分が初めて別次元へ行かなきゃならんのだ!とまくし立てるヴィクターに対して、酔いが回ってるリードも同意。お調子者のジョニーはそれ面白そうと乗り気。

じゃあ勝手に別次元に行こうと決まったところで、リードが親友のベンを誘います。ベンもお前酔っ払ってるだろうと突っ込みますが、親友の頼みとあってすぐに研究所に駆けつけて、特に何も試したりテストすることなく、宇宙服に着替えてクォンタムゲートでワープ開始。(こういう、管理者が居ない状況で勝手に操作できるってい描写は色々と気になるところ)今後の展開を思うとベンは完全にとばっちりだし、もうちょっと必然性のある流れに出来なかったものか。。。

無事に異次元へ到着すると、月面着陸しかり星条旗を立て、ジョニーはインスタにアップするから写真撮らせてとはしゃぎまくり。リードとヴィクターは、マグマのような異次元のエネルギーを前にして、もうちょっと観察したいと科学者根性を発揮してクォンタムゲートから離れたところまで見学に。そうしたらエネルギーが爆発し急いで現実世界に帰らなければとクォンタムゲートに向けて猛ダッシュが始まります。しかし、ヴィクターはエネルギーに飲み込まれてしまい、残りの3人で命からがら帰ることに。

この間に現実世界ではスーがクォンタムゲートが勝手に使われていることに気が付き管制室に行き、クォンタムゲートで帰ろうとする3人をサポートします。まるで意思があるエネルギーによって、ジョニーは炎に包まれながら、ベンは岩石にぶつかりながら、リードはよく分からないまま、クォンタムゲートが発動し現実世界に期間。到着時の衝撃で管制室のスーもダメージをくらい全員が倒れます。

目が覚めると、それぞれの能力を手に入れた4人が軍事施設に収容されています。リードはベンの事が気になってしょうがなかったのですが、ベンに必ず戻ってくると伝えてやむを得ずそこから脱出します。そしてそれから1年が経ち。。。

というところまでがファンタスティック・フォー誕生の話です。原作の宇宙飛行中に放射線浴びてという流れとは大幅に異なりますね。2作目がある前提とは言え、ここまでで時間使いすぎ。しょうがないとは言え、後の話がだいぶ圧縮されています。

そしてやっぱりベンの立ち位置が微妙なんですよねえ。リードと一緒に付いてくるとか、リードの親友になるにしても研究所の警備員か清掃員か何かやってて出会う→クォンタムゲート発動時にちょっと呼びに行って一緒に来てもらうとかで良くないかと。リードとベンが昔からの親友である効果が今作に関して言うと特に意味が無いんですよね。親友だからどうっていう件がほとんどない。

戦闘シーンがあっさり

さて、そんなこんなで最終的には生きていたDr. Doomと戦うことになるのですが、人を瞬間的に殺せるなどDr. Doomがべらぼうに強く描写されているにも関わらず、ファンタスティック・フォーのメンバーと殴る蹴るの攻防を見せます。ここは本当にアンバランスで違和感が強いです。ドゥームもうちょっと弱くていいんじゃないかと。最後、4人合わせれば勝てるとリードが言うのですが、今まで観た印象だと無理だよ!と突っ込みたくなるレベル。

それから、ファンタスティック・フォーの難点としてあるのが能力の微妙さ。ゴム人間、全身発火、姿消す+サイキック、怪力というのが、どれも絵的に地味でしてどんなに組み合わせてもこればっかりはどうにもなりません。炎に体を包み、炎弾を投げるヒューマン・トーチがマシなくらいで、リードもゴム人間ならルフィくらい激しいことやらないと見せ場が。。。ザ・シングの怪力はただ殴るだけだから、うーん。。。

そんなわけで最後の戦闘シーンが今ひとつ盛り上がりません。ほぼ唯一のアメコミ映画らしい見せ場なのにも関わらずです。

本当に微妙

1作目で自己紹介的な作りになっているとは言え、話の筋や戦闘シーンの魅力の無さはちょっといただけないなあというのが正直な感想です。前のファンタスティック・フォーも相当微妙な仕上がりでしたが、今作もリブートした意味あるの?と投げかけたくなるくらいには微妙です。ファンタスティック・フォーという作品自体が単独で映画化するには設定含め、地味というのがそもそもあるのかも。

それから前作は紅一点がジェシカ・アルバだったけど、今回はルーニー・マーラの姉ケイト・マーラ。比べるとどうしても華やかさに欠ける気がします。うーん、その他キャストも若手でフレッシュなんですが、パッとしませんでした。

監督は「クロニクル」のジョシュ・トランク。「クロニクル」は高校生3人の友情がよく描かれていたので、若者の描写に自信があってファンタスティック・フォーのメンバーを若返らせたのかなと邪推しますが、それならばもうちょっと内面が分かる描写や葛藤をふんだんに入れて欲しかったなあと思います。

あー、まとめるのに困るくらいに、すっごい微妙な出来。