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『東京は郊外から消えていく!』を読みましたよ



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三浦 展

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三浦展さんの『東京は郊外から消えていく!』を読んだのでその感想を。

かつてのニュータウンがオールドタウンに

今までは父親が働いて母親が家を守り家事や養育をするというスタイルが主流だったので、父親が通勤時間を我慢すればいいので郊外に一戸建てを構えても郊外にあるということがネックにはなりませんでした。

でしたが、近頃では母親も働くことが増えてきています。

そうなると、世帯年収がまず上がるので家を都心に近づけることができます。それに母親としてはまだ子育てをしている段階であれば、職住近接が望ましいので都心に近づくメリットもあるわけです。

このように既婚かつ世帯収入が高い場合、あるいは未婚かつ低収入の場合などで住む地域は以下のように変わってくるそうです。

  1. 未婚で、所得が比較的低い者→郊外を中心とした親元に同居
  2. 未婚で、所得が比較的高い者、あるいは既婚で子供が居ない夫婦→23区内都心部から西南部にかけての、比較的ブランド性が高い地域
  3. 既婚で子供が居る、所得が一般的な世帯→東武スカイツリーライン沿線や千葉ニュータウン方面などの大衆的な郊外住宅地
  4. 既婚で子供が居る、比較的裕福な世帯→23区内の西南部、さらにその西南の東急田園都市線にかけての、比較的ブランド性が高い地域

これは団塊ジュニアの住む地域として紹介されていますが、今後の若い世代もこのような傾向になると分析しています。

そうなると、昔からある郊外のニュータウンに住むのは、親元への同居を続けるケースが主であって、結婚する人が減っていると言われているものの、ずっと親元に居る人もその中では限られそうですから、かなり少なくなると考えられます。

こうして人口増が見込めなくなると同時に、今住んでいる団塊世代が年をとるので高齢化が進みオールドタウン化していくというのが問題として出てくるのです。

それを解決するには。。。

本書の調査によると、郊外で働きたい人が一定数居て職住近接を望んでいるそうです。

ノマドワークや在宅勤務など、近頃注目されてきたスタイルもありますが、自治体が企業を郊外に誘致するなどして、郊外=ベッドタウンとしての住宅地、という価値観を払拭し、都心集中から地方分立にしていく必要があるとしています。

前に二子玉川楽天本社が移るというニュースがありましたが、このような傾向をどんどん増えてくるということですかね。(二子玉川は住宅が多いとは言え、感覚としてはほぼ都心なんですけど) 【速報】楽天、2015年6月に本社を二子玉川に移転:日経ビジネスDigital

その他、生活スタイルの変化にも触れられていて、前に読んだ三浦展さんの『第四の消費』も絡んでくる部分がありました。 『第四の消費』を読みました | MUGA.me

その他、アンケート結果が面白い

例えば、これから住んでみたい場所のアンケートが載っているのですが、50代以上では湘南が大人気だったり、人気がありそうな中央線沿線が住み替えたいランキング1位だったりと読みながら「へぇ」と言葉が漏れてしまうデータ満載でした。

また、後半で田園都市線沿線について言及があるのですが、職にも住にもブランド性を求めている人が住んで大手町などに通っているというのは確かにそのとおりだと思いましたよね。

上の世代には金妻へのアコガレみたいなのがあると思いますし、近頃増えている若い世代にも、特に母親に、ステータスなんだろうなあというのを感じます。

マツコが5時に夢中で言ってた田園都市線の奴らってのがまさにこれのイメージなんでしょうね。