ゲインオーバー

MUGA, I am.

『バクマン』をようやく読み終わりました

バクマン。 20 (ジャンプコミックス)バクマン。 20 (ジャンプコミックス)
小畑 健,大場 つぐみ

集英社

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全20巻、あっという間だったような気もしますが、気がつけば3年ちょっと経っていたんですね。

そしてありがちな最初と最新で画が違うってのは小畑健も例外じゃなくて、線量が減ったのっぺりした画に変わっています。良し悪しは好みになると思いますが。

というわけで感想。

盛り上がり方が最高ですよね

今あらためて第1話を読むと、エンディングはもう既に決定されていて、そこに向かうまでにどう進むかが気になるつくりになっているのに、読んでいる間はすっかり第1話のことなんて忘れていました。

それを忘れて次はどういう展開が待っているのだろうかと期待して読んでいたのは、その間の話が面白かったからに他なりません。

ライバルが居て、それを支える周りのキャラが居て、例えば、2本連載だとかエイジのとある要求だとかインターネットパワーの件だとか、現実で起こりそうだけどないだろうといラインのものに打ち勝つ、乗り越えていくのは良い塩梅です。

深く考えずに読んで楽しめる面白さっていうのも必要です。

漫画家の裏側やジャンプの内実が分かるというところも魅力ではありますが、それはどちらかと言うと飾りで主人公2人が試練を乗り越えて成功を掴むという単純なストーリーがグッときました。

漫画家の真実ではない。多分

おじさんと同じ道を辿るというミラクルがあっても良かっとは思いますが、非常に良い形でハッピーエンドを迎えます。

途中に出てくるキャラクターたちも概ね好意的で、漫画家の世界って良いなあと思ってしまうほどに。

序盤こそ悪い面を書いていないわけではないのですが、話が進むにつれて要素は薄くなって、亜城木夢叶を中心としたハッピーな話に収束していきます。

悪い面がなくても楽しめるので、そこはサルまん吼えろペンを読んでおけってことですかね。

漫画家の私生活があまり描かれないので、具体的な収入だとかイラストを書いたりだとかの副業に踏み込んで実際の厳しさも書いてくれると良かったのになあと勝手に思ってます。

何にせよ、ガモウひろし小畑健タッグを『デスノート』以来再び読むことができてよかったです。